
長い人生を生きていると、自分の思うようにいかないことがたくさん起きます。そんなとき、自分の描いていたことを「諦める」でしょうか?それとも「手放す」でしょうか?
そもそも「諦める」と「手放す」は同じなの?それとも違うの?
二つの行動についての違いを比べてみることにしました。
諦めると手放すについて
諦めること、そして手放すこと。この二つは、よく混同してしまう行動ですし意味合い的にも微妙ですよね。
でも、「諦める」ということは執着が大きく絡みついた負の感情であり、とても苦しい思いをします。後悔や思い込みが深く、その気持ちが何もかも邪魔をします。
「手放す」ことは諦めてしまうこととは、ちょっと違い負の感情すらも認め、そして気づくこと。
だから、自分自身が負の感情を捨てきってしまえば、夢や願望を持っていることができます。
この二つの感情について、細かく分析してみました。
諦めるとは?
諦めることと手放すことは違います。そこで、その違いを簡単に説明しましょう。
絶対に叶えたいと思った夢があるとします。たとえば、「○○ので働きたい」という夢だとします。
諦めるというのは、
- もう無理だ…どうせできっこない
- 叶えたいけど、なぜか前に進むのが怖いから努力しない
という思いにとらわれ、やめてしまうことです。
自分のネガティブな感情で、夢自体をもう捨ててしまうことを「諦める」と言います。諦めると、そのネガティブな感情がどんどん膨らんで、もっともっと辛くなります。
そう、確かにその通りなのですがですが、ですが時として諦める勇気が必要なケースもあります。なので、単純に夢や目標を捨てる=諦めるということでもない。

わたしは「諦める」は見極めだと思っていて、次のステップに移行するために必要な課程だと思います。ただその前提には「燃焼」した思いがあるかどうか、もし中途半端ならまだ諦めるのは早いのかもしれません。
手放すとは?
では、手放すということはどういうことでしょう?先ほど「諦める」ということについて書きましたが、その際のネガティブな気持ち。その「もう無理だ」「自信がなくて不安すぎる」という思いをまるごと受け止め、認めてあげることが手放すという行動につながります。
諦めるのではなくて、余計な執着を捨てきることが「手放す」ということ。つまり燃焼しきって勇気を持って諦めるのであれば手放しにステップします。これは、夢を叶えるためにとても必要なことです。
結論
「諦める」と「手放す」、同じ状況下で使っていたのではないでしょうか。紐解いていくと、こんなにも違うんです。あなたの物事の考え方ひとつで「諦める」にも「手放す」にもなり得ます。
手放す方法
「諦める」と「手放す」の違いが分かったところで、手放すという行動について考えてみましょう。いったいどうやったら、「手放す」ということができるのでしょうか?
正しく手放す方法をいくつかご紹介します。自分の気持ちを見つめなおすことが、手放すときの最大のポイントです。
決心をする
「どうしても手放したい」と心でも思っていても、それと同時に「きっと無理だろうな」と自分で
決めつけてしまう場合があります。ですから手放すということは、並大抵の気持ちではできません。
自分で自分を変えていく…という相当の気合いを必要とします。思い切って、「絶対に手放す!」と決心し、実行してください。
セラピーを受ける
- 昔言われたことがずっと心に残っていて苦しい。
- 最近、身近な人にされた仕打ちがトラウマで前に進めない。
傷が大きく深ければ、自分の力だけでその思いを手放すことが難しいケースもあります。このような時に頼れるのは、専門のセラピストに癒してもらうことです。
市販の本やCDなどでインナーチャイルドを癒す方法もありますが、自分の気持ちを誘導するのは
なかなか難しいです。私も市販のCDを使って試みたことがありますが、なぜか前に進めることを怖いと思ってしまって、途中でやめてしまったことがあります。

やはり、プロの手に頼ることも、時には大切だと感じます。
セラピーを受けると、自分が
- なぜ執着してしまってなかなか手放せないのか
- なぜこんなに辛いのか
ということが明確になります。明確になると自身も納得するので、するっと心から離れていきます。小さな時に傷ついた苦しい思い出は、インナーチャイルドを癒してもらうことで消えることが多くあります。
インナーチャイルドを癒してもらったことで心が立ち直り、自分を受け入れることができるようになります。信頼をおける人のセラピー、とても心が軽くなる方法です。
新しい環境に身を置く
- 自分が辛い思いをしている職場
- 近所の人間関係に振り回される場所
- 思っていることを伝えられないけど、嫌われたくないから無理している友人グループ
- 忘れたいことがあるのに、その場所で過ごしているから毎日罪悪感で心が苦しい
人間は意外と、辛い辛いと言いながらもその環境に属したままの場合が多いですよね。負のループに陥ってまでその環境にいる必要はありません。
新しいことを始める時、新しい環境に進むと決めた時、つい怖くて躊躇してしまいがちですが、でもいつまでも今と同じ場所、同じ環境にいたら、モヤモヤした辛い感情を手放すことができません。自分自身も幸せになりません。
「こうでなければならない」を捨てる
自分で自分を責めてしまう時って、ありますよね。「どうしてそんなこともできないの?」「どうしてそんなことをしたの?」と思ってしまうことでしょう。そして、更に責めてしまう。
「こうでなければいけない」と完璧主義を求め、自分を自分で追い込む考えは捨てましょう。失敗をしても自分を責めずに、「失敗しても自分は自分」「相手を傷つけたら素直に謝る」これだけでも意識するだけで状況は違ってきます。

自分を好きになれればなるほど、負のスパイラルからも抜け出せます。余計な感情を手放すことができるようになります。自愛してください。
諦めたのか手放したのかの見極め方
諦めたのか手放したのか、自分ではっきりわからないという場合があります。その際の見極め方をご紹介しましょう。
まず、「諦める」ことを選択してしまった場合。
- 目の前が絶たれてしまったような、辛い気持ちになる
- 申し訳なさや後悔が消えない
- 自分のことが好きになれなかった
このように、ますますネガティブになり、暗がりにいるような辛さが増します。
諦めるということが、自分で自分の首を絞めてしまうんですね。
手放すことに成功した場合、
- 目の前が明るく広がり、未来に向かって進んでいける感覚
- 今まで起きたことすべてを受け入れて感謝できた
- 自分のことが以前よりもずっと好き
手放すと、こんなに前向きな気持ちに変化します。
以前と比べると大きく成長していくことに気づきます。
もし、自分で諦めたのか手放したのかわからなくなったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。