ミニチュア仏像シリーズの菩薩編

癒やし菩薩

人々の救済を実践し、悟りを求め修行する者のことを菩薩といいます。菩薩は、修行後、悟りを開くと如来となる候補でもあります。

 

それぞれの菩薩には師事する如来が決まっていて、その浄土で修業していくことになります。そしてその最上位にあるのが、補処の菩薩と言われ如来の左右に従う脇侍で、三尊の構成になっているのをよく見ます。

 

菩薩は、如来の意志を実践する仏として信仰が盛んになっていきました。また、菩薩像の表情は、そのほとんどが慈悲にあふれ、穏やかで優しくあらわされていて、広く信仰される一因にもなっています。

 

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弥勒菩薩

出典画像:wikipedia

慈から生まれたものという意味を持ちます。
様々な菩薩が存在しますが、その中で最初に誕生したのが弥勒菩薩です。

 

如来になることが約束されていることから当来仏、未来仏とも呼ばれています。
髪は、宝髻に結い宝冠をのせ、さまざまな装飾品を身につけています。

そして、宝塔を手にしているのが特徴です。

 

しかし、釈迦如来の次に如来に確定している弥勒菩薩の像は、法衣を着けた如来形となっていることも多く「半跏思惟像」は、悟りを求めて修行している姿で広く定着しています。

 

文殊菩薩・普賢菩薩

釈迦如来の脇侍として三尊像で構成されることが多い。

文殊観音は、「三人寄れば文殊の知恵」のことわざにあるように、その聡明さは群を抜いて、智を司る菩薩として信仰されています。右手には剣、左手には教巻と持ち、獅子に乗っている姿が一般的です。

普賢観音は、仏教の普遍の教えという意味を持つ名前です。時間、場所の区別なくいつでも現れて、人々に教えを説き、救済し、法華教を唱える者を護ると言われています。

 

また、女性でも悟ることが出来ると説いたため多くの女性たちが普賢菩薩を信仰しました。
文殊観音が獅子に乗っているのに対し、普賢観音は、六牙の白い象に乗っているのが特徴です。

 

観音菩薩・勢至菩薩

観音菩薩は、慈悲の仏として知られています。
いわゆる観音様で今でも親しまれています。

 

法華経には、三十三の姿に変えて人々を救済していく様が記されていて、三十三観音が作り出されました。宝冠の正面には、阿弥陀如来の化仏がついているのが特徴です。

 

勢至菩薩は、観音菩薩とともに阿弥陀如来の脇侍として三尊像で構成されることが多いです。
智慧を持って人々を救う菩薩とされています。宝冠に水瓶がついているのが特徴です。

 

日光菩薩・月光菩薩

薬師如来の脇侍として三尊像で構成されています。

 

それぞれが単独で信仰されたり、仏像を作られることはありません。
日光、月光という名前の通り、人々に光を差し救ってくれる菩薩です。

 

地蔵菩薩

僧侶の姿で表現されることが多い地蔵菩薩。
今でも、お地蔵さんとして人々に愛されています。

 

六道(地獄、飢餓、畜生、修羅、人間、天上)をまわって、教えを説き、救済するとされています。

多くの功徳を説き、ご利益を願って、さまざまなお地蔵さんが寺院の境内や道端などに置かれています。

 

千手観音

千手千眼観自在菩薩の略で、その字の通り千の手と千の眼を持っています。
その目で人々の苦しみを見て、その慈悲の手で人々を救うとされます。

 

千手観音像では、四十二本の手で現されることが多く、合掌した手と宝鉢を持つ手以外の手には持物を持っています。合掌する手以外の四十本のそれぞれが二十五の世界を救ってくれるとされています。

 

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