
引き寄せの法則で夢を叶えたい。そのために、アファメーションしたり引き寄せノートを書いたりと日々重ねているのではと思います。
しかし、自分にとっての幸運の引き寄せようとすると、邪魔をするものが出現します。それが「エゴ」です。
エゴは、目標達成したいという気持ちを妨げ、引き寄せを遠のかせる存在です。邪魔なエゴですが、そのエゴに真っ向から勝負するととても疲れてしまう。だって、エゴは自分ですから。
エゴに邪魔されず、戦わずに引き寄せる方法はあるのでしょうか?エゴを静めてうまく付き合う方法を見ていきます。
エゴはなぜ邪魔するのか?
エゴが顔を出すのは、
- 新しいことをしよう
- 方法を変えてみよう
など、と、今までと違うやり方で取り組もうとする時が多いようです。
新しいことに挑戦したい・新しい自分になりたいと思う反面、「どうせできない」「やっても無駄」「成功しなかったらどうするの?」と、心のどこかでもにょもにょと否定をしてきます。
なぜ、そのような気持ちになるかというと、これは簡単です。今までと違う環境になることが怖いからです。現状にいることがラクなため、前進したい気持ちがありながらもその行動を止めようとしてしまうのです。
エゴは無視する、同化してはいけない。その理由は?
エゴは、無視しようと思ってもなかなか簡単にできるものではありません。ついエゴの存在を気にしていまい、そのせいで自分自身がイライラしたりモヤモヤしたり。
でもだからといって、エゴを認めてしまうと、新しい未来へのチャレンジが絶たれてしまいます。同じ環境にいることはラクですが、ずっとそこにいては何の進歩もありません。
楽しいから行動するのです。行動したら楽しくなるのではないです。なので、成長も変化も勝手に引き寄せられるとわたしは思っています。
エゴは自分でもあるのですが、放っていたら暴走します。エゴと同化しないために次のチェックポイントを見直しましょう。
エゴと同化しないために自分自身の軸を持つ
エゴや他人に流されずに踏み出す人は、自分というものを持っています。他人と自分を比べたり、エゴに振り回されて悩んでしまうこともありません。
まず、自分自身の軸をしっかり持つことを意識してみましょう。「わたしはどうしたいのか」「何をしたいのか」をじっくりと考えてみましょう。
悩んだり、踏み出せないのは、自分が生み出したエゴに従ってしまっているのが原因かもしれません。
あれこれ理由をつけて、一歩踏み出すことに躊躇してしまう。ですがそんな時は、自分の意志が固まらず、まだ心の準備ができていないという証拠でもあります。心の準備ができるまで待つのもありです。
また、他人を羨ましく思ったりせず、「自分は自分」と考えましょう。不満ばかり募ってしまうと、エゴが大きくなってしまうので要注意です。
エゴの存在を理解しつつも無視をする
エゴは、誰でも持っています。大きさや内容は違えど、持っています。ですから、否定するのではなくエゴの存在は認めつつ、その声を無視するのが適切なやり方です。
また、エゴが顔を出すと怒りや不満など、思ったことをつい何でも口に出してしまいそうになりますが、そこはグッと我慢です。
まず、一呼吸おいてから。
エゴとは戦わない
さきほど、エゴの存在を理解しつつも無視する、ということをお話ししました。そのエゴとは決して戦わないでください。何とかエゴを消そうとしたり、エゴに無理に反発しないことです。
- エゴが顔を出したら、まず聞き流す
- そして、エゴが去って行ってから行動を起こす
- エゴが消えていくのを自然に任せること
エゴが憎くなり戦おうとすると疲れますし、エゴを消そうとすることで新たなエゴが生まれてしまうからです。
エゴが出てきたら、決して振り回されず「どうしようもないこと」と割り切って、諦めるのが気持ちをラクに保つコツです。
エゴが悪いというわけではない
エゴについて見てきましたが、エゴは決して悪いとか良いとかをジャッジするものではありません。ただ、エゴを見直すことで、気づけることがあるということです。
自分の弱さに気づく
行動を起こしたい自分と、それを邪魔する自分の中のエゴ。エゴが顔を出したとき、あなたはどうするでしょうか。
- 自分の思っていた通りに行動する人
- つい、エゴに耳を傾けてしまう人
もし、エゴに耳を傾けてしまった場合、当初自分が思ったことと違う選択をしたことになりますよね。その時きっと「こんなはずじゃなかった」「あの時の選択を間違った」と、思うことでしょう。
エゴを選ぶことで、自分がいかにフラフラしていたか、自分がいかにブレた選択をしたかが感じとれるでしょう。つまり、自分に軸がないことに気づくわけです。
エゴに耳を傾けてしまったことで、自分の弱さや行動の誤りに気づくということになります。ですから別の見方をすれば、エゴを生かしてしまったことで次回からの自分の行動を改めていくこともできます。
自分のクセに気づく
たとえば、自分がとても欲しかったものが手に入るとします。素直な心の声は「欲しかった物を手にすることができて嬉しい」と言っています。
しかし、エゴは
- 「この物が壊れたらどうしよう」
- 「絶対に誰にも渡したくない」
など、不安で勝手なことを言い出します。
これは、自分を自分で不幸にしてしまう現象です。幸せだと感じた気持ちを、エゴが打ち消してしまうのです。せっかくの幸せな気持ちを邪魔されて、ちょっと嫌ですよね。
でも、エゴが出てくることで、自分の思考のクセに気づくことができます。エゴに左右されず、自分の心の声を大切にしていくことの重大さをエゴは教えてくれるのです。
エックハルト・トールの教え
数々の自己啓発本・スピリチュアル本がある中で、ツボをついているエックハルト・トールの著書でしょう。
エックハルトの『ニュー・アース』は、数々の気づきをくれる本です。ただ、ちょっと解釈が難解なので1回読んだくらいでは落とし込むことはできないと思いますが、回を重ねて読む度に気づき与えてくれます。おすすめです。
『ニュー・アース』は、日頃生活をしている中で、いかに多くのエゴが潜んでいて生きずらい毎日になっているかということを教えてくれます。
エゴは、自覚なく表れます。自分にはエゴなんてないと思っている人は多いかもしれませんが、大丈夫!あなたにもエゴは存在します^^;
しかし、意識して自分の日常生活を振り返ってみると、いろいろなエゴが顔を出しては私たちの生活の邪魔をしているのがわかります。
例えば、
- 家事・仕事などのことで、心身に余裕がなく頭もパンク寸前
- これから先のことを考えると、得も言われぬ不安が押し寄せる
- 買いたいのに買うことができなくて、気持ちが焦る
自分の中にあるこのエゴが邪魔をして、長いスパンで物事を捉えることができずに今の自分のつらい部分にしか視点を当てられない状況。これでは、とても苦しい状況になるのも当然でしょう。
しかし、この時ただ「苦しい」とむやみに思うのではなく、自分の中のエゴが勝手に思い込んでいると気づければ途端にラクになれます。今を自分で変えて充実させていくことで、未来への道ができていくのです。
エゴで苦しむのではなく、この瞬間を自分で満ち足りた時間に変えていくと目標にグンと近づいて
道が開けていきます。
もちろんそうなれば考え方も変わります。「家事や仕事で忙しいけどとても幸せ」「未来のために今を楽しく過ごす」「縁があればまた買うチャンスもある」というように前向きな心の声が聞こえてくるはずです。
そう!自分のエゴに気づくだけで、とても生きやすくなります。
意識が変わると世界も変わっていく。
自分が自分を幸せにする。
無理やりエゴと戦うのではなく、意識を変えてエゴを消していく。一人一人が変わると、どんどん幸せになり、世界も大きく変わっていくことを教えてくれています。
エゴはネガティブで厄介なものではありますが、エゴと出会うことで自分を知り未来を変えていくチャンスでもあります。
ですからエゴと同化したり戦おうとしたりせず、存在を認めながら意識を変えていく。そうすることでエゴも消えていき、未来も大きく変わっていくのではと思います。