アメリカのスピリチュアリストとして多くの人の指示を受けるエックハルト・トール。
エックハルトは、「エゴを手放すと人生が変わる」と提唱しています。
エゴとは?
そして、そのエゴはどうやって手放すのか?
エゴとは?
エゴとは、自己であり自我です。
エゴイスティックやエゴイズムのことです。
自分の考えや自分の場所、自分のお金…などなど、知らず知らずのうちに「私が!」「私の!」と自分をあらわすためのものにとらわれて枠組みを作ってしまうこと。
なので、「あの人はワガママで利己的・・・」などとあまり良いような使われ方はしませんよね。
エゴがあると、うまく進むものもうまく進まなかったりして、厄介であり邪魔な存在。手放すことですっきりします。
ですが、エックハルトは、「エゴは友達でもないし、敵でもない」と話しています。エゴのことを憎しみをもって自分の敵としてとらえるとエゴはもっと力を発揮してしまい、あなたを苦しめることになるからです。
エゴに自分の心を支配されないためには、意識をしっかり持つこと。敵対せず、上手に手放して人生を変えてきましょう。
エゴの上手な手放し方
言葉を発する前に一呼吸
友人と話していて、ものすごい自慢話をされたとします。そんな時、あなたはどんな気持ちになりますか?
「私だって!」とムキになることもあるでしょう。でも、友人に反論するのはちょっと待って。自慢話は誰だってイヤなものです。
負けじと自分の気持ちを相手に伝えたくなりますが、それはエゴになってしまいます。
エゴにとらわれると、いつまでもその状態から抜け出せなくなり、どんな時も自分が苦しむのです。ムキになって反論する前に、自分でそのパターンに気付いて対処していくことが大切なのです。
無意識にエゴにとらわれるのではなく、意識して自分から手放す。自分の状態や意見を言いたいと思っても、一呼吸おいて話す。良い意味でワンクッションを置いて距離をとるのです。
エゴを手放すには心の声を聞くこと
他人の意見に惑わされると、自分の考えを見失います。そして、「どうしても負けたくない」というエゴができてしまいます。
こんな時は、自分の心をじっくり聞くのがポイント。自分が今いる会社や仲間、好きなもの、好きな人は本当に必要でしょうか。
エゴは、自分を守るために、何らかに属して同一化されることを好みます。ですから、本当は自分の意志ではないのに、なんとなく居場所を作っている場合もあるのですよ。
自分が本当にしたいことや何が大切なのかを問うてみてください。そして、必要のないものは手放す勇気を持ちましょう。
あるがままの現実を受け入れたうえで、「やってみよう!」「前に進んでみよう」と思うことが大切です。
エゴに気付くとエゴではなくなる
自分自身で自分のエゴに気付いた時、それはもうエゴではないとエックハルトは言います。確かにその通りです。
今までは気づかなかった自分のエゴ。でもそれに気付いた時、それは今までの自分の考え・行動を振り返るきっかけとなります。
これからの人生を穏やかに充実させるためには、今までの自分を振り返り、改めていくことで、自然にエゴを手放すことができます。
また、エゴを手放した時、自分の意見が無くなって、居場所がなくなっていると感じる時があります。
ですが、よく考えてみて!
今まで主張していたものが無くなると、ポツンと一人ぼっちになってしまう感覚になるのは仕方のないことだと思いませんか。
これらのことからもわかるように、自分を支配していたエゴがいかに大きいかがわかりますよね。
そして、ぼっちの感情は最初だけ。慣れると、なんともいえない心地よさに包まれます。
エゴを手放すと人生が良い方向に変わる!
エゴを手放すと人生が変わるとよく言いますが、どのように変わるのでしょう?
悪いように変わるわけはありません。
無駄なこだわりを捨てると、見えてくるものがあります。まず、心がすっきり軽くなります。「あれ?自分は今まで何に縛られていたんだろう?」と思うくらい、自由な気持ちを手に入れることができます。
今までは自分勝手な欲望や相手への対抗意識などでいっぱいだったかもしれませんね。でも、それがなくなると、卑屈な考えも消え、自分自身が満たされていき自分にも優しくなれます。
生きづらかった毎日が、楽しい毎日に変わるかもしれない。そして心だけではなく、体も元気になっていく。
自分が満たされて幸せな気持ちになれると、周囲の人にも優しく接することができます。周囲の人・物に対して無償の愛を提供し提供される、非常に良い関係を気づくことができます。
そのように、物事がすべて好転していくのです。
エックハルトの言うように、エゴに気付いた時、それはもうエゴではありません。ネガティブな思い込みや執拗なエゴは、もういらないですね。