空想は脳にとても良いというお話し【脳科学】

 

あなたは、空想が好きですか?

 

「もし○○だったら」というような夢をみたり、「今日は帰ったら紅茶を飲みながらゆっくり過ごしたい」などのちょっとした思い、「次の休みはどこに行こう」と行動について考える。

 

これはすべて空想です。そのような空想を上手にすることは、脳にとても良いというではありませんか!

 

また、認知能力をアップさせるためにはワーキングメモリを鍛えると良いとか。

 

そこで、ワーキングメモリの仕組みや、ワーキングメモリを鍛える方法を調べてみました。

ワーキングメモリとは?

ワーキングメモリが何かを簡単に説明すると、作業の記憶や動作の記憶です。

  1. 文章や数字を記憶するのが「言語的短期記憶」
  2. 絵や場所を記憶するのが「視空間的短期記憶」
  3. 制御能力などの活動が「中央実行系」

この3つで構成されています。

 

私たちは、日々過ごす中で、

  • 何気ない会話や文章を読んだり書いたりすること
  • 勉強や仕事を覚えること
  • 金額を計算したり、行った場所や相手の名前を覚える

このようなことを普通にしています。

これらはすべてワーキングメモリのおかげ。

 

ワーキングメモリは、私たちの脳に情報を一時的に保存してそれを的確に処理する能力なのです。

空想は脳にとても良い?

空想は脳に良いという言葉を聞き、本当かどうか調べてみました。

 

研究者が10代から60代の人に対して簡単なタスクを実行してもらい、そのタスクをやっている間に空想したかを聞いたそうです。そして、その状態で簡単な計算を解いてもらいます。

 

ナビゲーター「アザくん」
ナビゲーター「アザくん」

結果は…タスクを実行している際に空想していた人々は、空想しなかった人々に比べてずっと計算の成績が良かったようです。

 

計算しながらも、晩御飯なににしようとか、明日はどこに行こうとか、音楽を頭の中でハミングしていたりとか…。そんなことを同時に考えていた人々の方が成績が良かったというのは、意外に感じました。

 

普通、計算しなきゃいけないのに、余計なことを考えていると思いますよね。でも、どうもそうではないようのです!空想することは脳にとても良いことで、空想好きには強い秘密があるようなので紐解いていきます。

 

空想好きは強いワーキングメモリの持ち主

普通なら計算しながら他のことを考えるのは難しい、と感じてしまいますよね。しかし、ワーキングメモリというものは、いくつかのことを脳内で同時に処理する能力があるようです。

 

私たちはよく同時進行で同じことをしています。たとえば運転しながらラジオを聞いていたり、手紙を書きながら次の文章を考えてみたり。これもワーキングメモリの力です。

 

何かをこなすときに知的能力に余裕が出てくると、空想などが簡単にできてしまう。何かをこなしている間に空想しすぎて元々取り組んでいたことに支障が出てしまうのはもちろんダメです。結構やってしまいがちなパターンです^^;

 

しかし、空想好きの人はそんなことにもならず、ササっとこなしながら同時に頭の中でいろいろと考えるのが得意だとか。知的能力にたっぷりと余裕があるということです。

 

彼らは非常に強いワーキングメモリを持っていると言えます。

空想とアファメーションは同じようなもの

ナビゲーター「アザくん」
ナビゲーター「アザくん」

アファメーションを唱えると、願いを引き寄せやすくなりますよね。潜在意識に刷り込むこの行為は、空想ととてもよく似ていると思います。

 

 

空想も「こうなったらいいな」「こうしたいな」と想像する力を生かしているものです。その空想を心で明確に描いたり、声に出すことで叶うこともあります。

 

空想力が強いということは、願いをかなえる引き寄せの法則も発動しているのかもしれません。

ワーキングメモリの鍛え方

せっかくなら、ワーキングメモリの強い人になりたくないですか!?そこで、ワーキングメモリの鍛え方をご紹介します。

 

想像力が豊かだと新しいことにも臆することなく挑戦でき、世界も広がります。また、その想像力は勉強や、仕事、人間関係にも良い影響があります。

 

空想をうまく取り入れながら、自分の思考や行動に取り入れていきましょう。

 

雑学王を目指すつもりで

会話をしていて雑学が豊富に出てくる人って、「いろんなことに詳しいなぁ」と感心してしまいます。創造力を高めて空想の達人になるには、そのような情報をたくさん吸収できるところにポイントがあります。

 

 

ナビゲーター「アザくん」
ナビゲーター「アザくん」

とは言え、そのためにわざわざ専門の本を買ったりしなくてもいいですよ。日頃ニュースを見たり、新聞や雑誌で見たことを気に留めておくだけでOK。

 

本格的に気になることはさらに掘り下げて調べると、興味がわいたりその分野に詳しくなったり、自分のためにもなります。

 

 

他の人から見て「そんなに必要じゃないこと」かもしれないような小さな話題も、話題性があったりその時代の背景を知るのに役立つときがあります。ちょっとした会話の中に盛り込んで、知的アピールもできちゃうかも♪

実際に体験する

雑学に詳しくなったあとは、実際に自分が体験して試してみるのもおすすめです。体験することで実際はどんなことなのかわかりますし、五感で感じていくことは想像力をグンと鍛えてくれます。

 

わたしもテレビで「おいしい甘酒を売っている」というのを見て、気になったことがありました。レポーターは、「なめらかで、とってもコクがある。今まで飲んできた甘酒よりもコッテリとしているように感じます」などと言いい、とても飲みたくなりました。

 

実際に飲んで、コッテリ感を体感したかったのです。そこで、ちょっと遠いのですが、その場所へ出向いてみることに。店頭で手にし飲んでみると、リポーターの言っていたことが「これか!」と体感できました。

 

そのほかにも、体験教室でステンドグラスを作ってみたり、ドローンを操縦しに行ってみたり、気になることを試すようにしています。

 

実際に体験すると、「楽しい」「面白い」だけではなく、「自分には向いていないかも」「思ったより難しい」といった気持ちやまた、そのものの仕組みや歴史などにも触れることができます。体験しないとわからないことってたくさんありますね。

 

ぜひ実際に自分がやってみてください。五感を鍛え、想像力を高めましょう。

興味津々人間になる

実際に体験することで想像力が高まることをお話ししましたが、ちょっとでも気になることがあったら「それってどんなことなんだろう?」と興味津々人間になってみるのもいいですよ^^

 

たとえば、ニュースで気になることをやっていたとします。そこを「ふーん」で終わらせるのではなく、「気になるから調べてみよう」と調べる。そしてそこから得た知識につながるほかの情報もどんどん拾い上げていきます。

 

大人になると、子供の時のような「なぜ?」「どうして?」「やってみたい!」という気持ちはなかなか素直に出せず、躊躇してしまうことがあります。でも、大人になっても好奇心旺盛な人は、いくつになっても目がキラキラとしています。

 

そして年齢に関係なく、とてもイキイキとして表情も若々しいんですよね。いくつになっても、色々なワクワクを体験できるよう、いろいろなことに興味を持つのは恥ずかしいことではありません。いつも感動や新たな発見ができるよう、興味津々人間でいたいものです。

 

人間観察を楽しむ

世の中には本当にいろんな人がいます。カフェなどに行くと、様々な職種や立場のお客さんがいて、たくさんの会話が飛び交っています。

 

そこだけにフォーカスすると「大声でうるさいな」なんて思ってしまいがちですが、それらの人々をじっくり観察していると想像力も鍛えられていきます。

 

  • 楽しくおしゃべりしながらランチで楽しむママ友たち。
  • 必死に勉強している学生。
  • どう見ても勤務時間中なのに、ゆっくりと昼寝をしているサラリーマン。

 

ナビゲーター「アザくん」
ナビゲーター「アザくん」

その人々を見ながら(失礼にならない程度に)、「子供が帰ってくるまでの時間を友人と楽しんでいるんだな」とか、「今度の試験で赤点になったらやばいのかも」「昨日徹夜で資料づくりして営業先に持って行って疲れちゃったんだな」なんて想像を膨らませながら楽しむのです。

 

些細なことではありますが人間観察って、とても想像力を鍛えてくれます。

 

モノマネタレントなども、声やしぐさが完ぺきなほど似ている人っていますよね。あれは、人間観察のたまものだと感じます。聴覚、視覚などを研ぎ澄ませ、自分のモノにしているので凄いなと感心します。人間観察は五感をビシビシと鍛えてくれますよ。

気になることはすべてメモ

最近、メモがどれだけ大切かと言った内容の本がよく売れています。メモを取ることで何かしらのヒントにつながったり、仕事や人間関係にも大きなヒントをもたらしてくれる…。

 

そこで、発想を鍛えていくためにも、気になることは何でもメモする癖をつけるのをおすすめします。

 

ナビゲーター「アザくん」
ナビゲーター「アザくん」

メモを書いているとき、その事柄は頭に残ります(インプット)。書きながらも、その事柄について感じることも多くあるでしょう。そしてその事柄をヒントに、新しい仕事のアイディアが浮かんだり、これからすべきことがわかったり、活用することができます(アウトプット)。

 

自分の手で書き残すことは、脳を活性化して想像力を豊かにしてくれます。ただのメモ、と侮らずにどんどんと書いてチャンスを掴んでください。

ワーキングメモリには容量がある

ワーキングメモリのメリットを見てきましたが、実はワーキングメモリにもデメリットはあります。それは、あまり容量が大きくないということです。どんどん情報が送られてくると、以前の情報が出ていってしまうのです。

 

「あれ?このあいだまで覚えていたのに」「大切なことなのに思い出せない」という現象が起きるのは、このせいかもしれません。ですから、ワーキングメモリを解放してあげることも必要になってきます。

 

情報を常にメモし、脳内に溜め込まないようにします。必要な時にメモを見て思い出すようにし、脳内をパンパンにしない作戦です。

 

また、疲れてしまうと、いつもは難なくこなすこともミスしてしまう場合があるので、脳を休ませてあげることも忘れないでくださいね。そのためにも質の良い睡眠を取ったり、静かに自分と向き合う時間を持つ瞑想は、効果的な方法です。

 

まとめ

いつも様々なアイディアがある人や、そつなく仕事をこなす人が羨ましく感じることがありますが、
でもその人たちは、ワーキングメモリを鍛えるべく、メモを欠かさなかったり様々なことに挑戦したりと努力も欠かしていません。

 

知ってか知らずか、楽しみながら自分を磨いているのです。空想好きになるには柔軟な考え方を持ち、いろいろなことから情報を吸収していくことが大切です。

 

すぐにキレる人は多いです。余裕のない証拠ですね。

 

 

脳にとても良いといわれる空想。あなたも、空想がさらりとできる余裕のある人になりたいと思いませんか?