
職場だけではなく、プライベートでの友人や親せきなど、どこかしらに「いつも不機嫌で困ったなぁ」と感じさせる人はいるものです。
こちらもついイラっとしてしまいがちですが、不機嫌な人にはそうなってしまった理由がきちんとあります。
不機嫌のタイプや上手に付き合っていける方法をご紹介します。
不機嫌にもタイプがある!
「不機嫌」といっても、人によってその不機嫌のタイプはそれぞれ。文句ばっかり言ってみたり、急に怒り出したり、周囲はただただびっくりするばかりですよね。
不機嫌には、いくつかタイプがあります。あなたの周りにいる不機嫌さんはどれですか?
文句タラタラの不平不満タイプ
いますよね、いつも文句ばかり言っている人。
このタイプは、
- 「○○がちゃんとしてくれないから」
- 「○○がひどいことを言ってくるから何もしたくない」
など、自分の不平不満を周囲にタラタラと話します。
自分は悪くないという体なので、その人の中ではいつも自分以外の誰かが悪者になっています。人のせいにして、どんどん不機嫌になっていくタイプ。
卑屈な考えを持ち、妬みやひがみを吐いて、周囲の人に気にしてもらおうとしています。
負けず嫌いの攻撃タイプ
さっきまで明るく笑っていたのに、急に不機嫌になって周囲を困惑させるタイプもいます。
いきなり怒り出したり、「あなたが間違っている、私は正しい!」と周囲にけんか腰に怒鳴ったりします。
とにかく自分が一番でいたいので、誰かに注意されたりすることが大嫌いで、とても負けず嫌い。なぜいつも一人でカッカしているのか、周囲は理解できないままで困っています。
無言の圧力を活用するタイプ
- 何かを頼んであったのに何もしないで帰る。
- 会議など大勢で話す機会の際はサッといなくなる。
- 急に連絡が取れなくなり、わけがわからない。
こんなタイプの人に遭って、困ったことはありませんか?
表面には直接不機嫌な態度を出さないものの、自分の中に不満を溜め込み、このような形で抵抗してきます。依頼していたことや予定していたことが無言で放置されるので、周囲は本当に大変です。
周囲をコントロールしたい威圧タイプ
どんな時も、どんな相手にも非常に威圧的で、人に気を遣わせるのが威圧タイプです。
自分が不機嫌になることで、周囲に「どうしたの?」と気遣ってもらい、自分が望んでいる結果へを導いていくずる賢さがあります。
この威圧的な不機嫌さは、周囲に「かまってもらいたい」「私を見てほしい」という寂しさからきているとも考えられますが、ちょっと自分勝手ですよね。
自分の心を素直に表せないがゆえの不機嫌な態度なようです。
不機嫌になってしまうのは理由があった!
不機嫌になってしまう人に周囲は振り回され、本当に面倒ですよね。私も以前の同僚に「また不機嫌になってる!やめてほしい」と一方的に思っていました。
でも、不機嫌になるには実はちゃんと理由があるのです。いったいどんなきっかけで不機嫌になっているのか、詳しく見ていきましょう。
素直に気持ちを表せない
「こうしてほしい」「こうなりたい」というような自分の気持ちを伝えるのが苦手な人がいます。そのもどかしさがイライラとなり、つい不機嫌になってしまう。
そして、「自分の気持ちを伝えても、どうせ聞いてくれないんでしょ」という思い込みもあり、なかなか口に出せない。
そのため、不機嫌な態度で威圧的に攻撃してしまいます。
助けてほしいという気持ちがある
実は非常に傷つきやすく、人の言葉や行動がいつも気になるタイプとも言えるでしょう。
「誰かに助けてほしい」「誰かにこの状況を変えてほしい」というような気持ちがあります。他力本願で、その願望が満たされないとどんどん不機嫌に。
自分には現状を変えるパワーがないと思い込んでいるので、’誰か’に責任をなすりつけるのです。自分のことを卑下した結果が生むイライラと言えるでしょう。
殻に閉じこもって怒りを表せない
さきほど、不機嫌にもタイプがあることをご紹介しました。その中で「無言の圧力を活用するタイプ」がいることもお伝えしました。

このタイプは、不機嫌な気持ちを口に出さないため、どんな思いでいるのかが周囲にはとても伝わりにくいです。ただ、急にサッといなくなったり、帰ってしまったり…。
頼まれたことなどをしないで消えてしまうことで、不機嫌な気持ちを表しているんですよね。
イライラした気持ちを表面に出さずにいるため、その感情と上手に向き合えず、人とコミュニケーションを取ることも苦手。
自分の殻に閉じこもって怒りを表せないから、そんな行動をとってしまうのです。
自己肯定感が低い
何をしても「自分が悪いから」「自分は周囲より劣っているから」などの否定的な考えばかりが浮かびます。
そのため、誰かが何かを言うたびに「自分はダメだ」とどんどん落ち込み、自分の存在を認めてもらえないと勝手に思い込みます。
それをきっかけに不機嫌になってしまい、周囲に攻撃的になっていきます。
勝手な被害妄想からくる自己否定が生むイライラなのに、周囲を攻撃していては、だれも気に留めてくれなくなります。
不機嫌と甘えの心理
早稲田大学の名誉教授でもある加藤諦三さんは、「不機嫌と甘えの心理 なぜ人は素直になれないのか」という本を書かれています。
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感情を素直に出せない人や、周囲を意味もなく怖がってしまう人の心理にフォーカスし、そこから不機嫌になっていく原因を探っています。
イライラして不機嫌になってしまう人には、必ずや原因や意味があります。自分の気持ちに素直になり向き合うことでその原因や意味がはっきりとわかってきます。
もし、「なぜ自分はいつもイライラして不機嫌な態度をとってしまうんだろう」と悩んでいる人がきたら、この本をぜひ手に取ってみてください。
不機嫌な人との上手な付き合い方
上手に付き合うためのポイントをいくつか挙げてみますね。
①しばらく放っておく
一度一人になってもらって、ほとぼりが冷めるのを待ってみましょう。
②相手を刺激するような言動や行動はしない
感情的になってイライラしている相手に合わせて自分もそうならないように注意しながら、接していきましょう。
③とことん不機嫌な人の話を聞いてあげる
話を聞いてあげることでスッキリすることもあります。
否定せず、「そうだね」と同意してあげながら聞くと良いかもしれませんね。
④相手がスッキリと落ち着くのをひたすら待ってみる
イライラしている人の顔色を窺って過ごすのは、火に油を注ぐことも多くあります。なので、相手が落ち着くのをひたすら待ちましょう。
これらを不機嫌な人の様子に合わせて接していけば、上手にお付き合いできるはずです。
イライラをぶつけられて不機嫌な人の対応をするのは、本当に面倒ですが、不機嫌になるのには、何らかの原因があるのです。
それをわかってあげれば、こちらもイライラしなくて済みます。不機嫌になった時こそ、冷静に、自分の心をきちんと理解することが大切ですね。
まとめ
不機嫌な人の対処法を考察してきました。

とは言え不機嫌な人と、そもそもプライベートでつきあう必要はありません。
しかし職場でこのような人がいると大変!
怒り同様、不機嫌も伝播します。ピリピリ感が伝わりますね^^;
今回の不機嫌な人の対処法は、自分がイライラしたときにも効果抜群!なので、参考になれば嬉しいです。