中高年ひきこもりの実態に迫ってみた!専業主婦の引きこもりは多い?

 

先日、全国の40~64歳を対象に家族以外とほとんど交流しない、中高年のひきこもりが61万人いるとのニュースがありました。

 

しかも、若年層を上回ったと。ただ、若いときから引きこもっていた人がそのまま中高年になっただけかもしれません。

 

とは言え、調査から漏れている人もいると思うのです。たとえば専業主婦はどうでしょう。家事全般を行っている専業主婦は一番社会から孤立しやすいのではと思います。

 

ですから、その数をも考慮すると100万人以上、実際はもっと多いような気もします。

 

今回は、オトナの引きこもりにスポットを当てていきます。

 

引きこもりが長期化している

20代の頃に引きこもってしまいそのまま大人になった人は、実は意外と多いのではないでしょうか。今回のニュースにしてもそういった事例も入っていると思います。

 

わたしも年齢的にはそろそろ、その分類に入っていきますが、引きこもる要因は多様化しています。

 

人間関係で精神的に参り自分から引きこもってしまった人から、止むを得ない事情で家庭に入ってしまった人まで理由は様々です。

 

高齢の親の介護「8050問題」

 

親の介護は、避けては通れません。一人っ子の人は、近い将来必ずこの問題にぶち当たります。

 

8050問題」と言うのは、「親が80歳で子供が50歳」を意味します。また、老夫婦が双方介護することを「老老介護」とも呼びますが、その波が30代~40代でも波及しています。

 

介護休業法の実態

介護休業法とは、介護のために有給休暇とは別に介護休暇や休業を取ることができる制度です。浸透してきている育児休暇の介護版といったところでしょうか。

 

しかし、実際は介護の長期化や親の居住地の問題でそう簡単にはいきません。結句のところ、育児か介護か仕事かの選択に迫られます。

 

また、介護休暇をすんなり取れる雰囲気が職場にはない!などといったことも聞きます。実際はそこまで浸透していないような気がします。特に小規模企業などはどうでしょう。浸透していますか!?

 

法規定で認められていても、実態はこのようなもんでしょう。プレミアムフライデーと同じですよ。

 

国が推奨することはほぼ机上の空論で終わるものが多いですから。国民に寄り添った政策をぬるい案ではなく、本気で考えてもらいたいものです。

 

専業主婦は引きこもりにカウントされていない!?

今回の中高年ひきこもり調査ですが、専業主婦はカウントされているのでしょうか?主婦であり家事全般をこなしている専業主婦の場合は、忘れがちな存在になっているように思います。

 

しかし、専業主婦の引きこもりの実態は、多いとみています。

 

主婦が引きこもってしまう原因と背景

  • 地域に馴染ない
  • 人間関係の煩わしさ
  • 面倒くさい(気力がない)
  • 過去のトラウマ(対人恐怖症)
  • 夫のモラハラ(DVなど)

などと原因は多種多様です。

 

そして、避けても通れない女性特有の問題「更年期障害」がありますが、これをきっかけに引きこもってしまった主婦は多いようです。

 

更年期障害が主婦の引きこもりを促進させる

おおよそ50歳前後で閉経を迎えますが、女性ホルモンのエストロゲンが激変することでホルモンバランスが崩れます。

 

結果、ホットフラッシュや発汗、動悸といった自律神経が乱れて不定愁訴のような症状が出ます。これを更年期障害と言いますが、個人差はあるものの人によってはかなり精神が不安定になり、身体的にもツラくなります。

 

45歳~55歳頃が更年期間なようですから、結構長い期間、身体共に不安定さにつきあうことになります。

 

この期間は外に出ず家で引きこもる人も多いのですが、それが過ぎると本来の生活に戻るかと思えばそのまま引きこもってしまう人もいます。

 

専業主婦が引きこもりになる背景

子供が自立し自分の役割は終わったという喪失感、一種の燃え尽き症候群になる人もいます。

 

こういった家庭の背景には、旦那さんとの関係も大きく影響しています。得てして夫婦関係もうまくいっていないのではないでしょうか。

 

熟年離婚の増加

定年間近もしくは夫の定年後に離婚する「熟年離婚」も増加しています。もし引きこもり要因が夫の束縛やDV、モラハラなどであれば、自分の人生を見直すチャンスです。

 

ただ、熟年離婚の場合は妻は活動的で前向きな人が多いからこそ第二の人生をと考えての行動です。

 

長いこと束縛され続けてきた人にとってはこの決断は難しく、また夫の方もすんなり納得はしないでしょうから、弁護士を挟みゼヒ良い方向に進んでいきたいですね。

 

中高年の引きこもりは男性が76.6%

今回の調査では、男性の引きこもりが多く76.6%という数字が出ています。ですが、先ほどの専業主婦を加えると、男女差はさほどないと勝手に推測。

 

とは言え、管理人は男性より女性の方が精神的には強いと思っているので、あながち間違いではないかもしれませんね^^

 

引きこもりの改善策

多種多様化している中高年の引きこもりですが、改善策はあるのでしょうか。いくつかのパターンで解説していきます。

 

親の介護で離職して引きこもってしまった

このパターンは、まず何とかして親の受け皿を探して欲しいと思います。親を介護するには経済力も必要です。介護と仕事の二足のわらじはキツいですが、もし施設などで預かっていただけるのなら、幾分助かりますよね。

 

しかし、肝心の親が納得しない場合も想定できます。嫌がっている親を預けるのは忍びないですが、それでも積極的に利用して欲しいと思います。ナゼなら、共倒れになるから。こうなっては元も子もありません。

 

施設入所が難しいなら、ディサービスや訪問介護、一時入所など、色んなサービスを検討してください。まず、介護する側の経済力と社会への繋がりを持つことが大切です。

 

専業主婦の引きこもり改善策は

過去のトラウマや人間関係の煩わしさ、理由はどうであれこういったケースは、いきなり外に繋がりを持とうと思わないことです。今はネットという便利なツールがあります。

 

まず、副業がてら在宅で仕事をしてみましょう。顔を合わす必要はなくてもお仕事をいただくのですから、少なからずコミュニケーションは必要です。ここからスタートです。

 

また夫のDVなどで引きこもってしまった人は相談窓口があるので、まず勇気を持って一歩踏み出しましょう。諦めないでください。出口のないトンネルはありません。自身で出口を塞いではいけません。

 

色んなケースを検証しましたが、口で言うほど簡単ではないのは十分承知しています。ですが、前向きに改善策を考えて行動しない限りはそのまんまです。

 

できる・できないのではなく、「わたしの気持ちはどうなのか、どうしたいのか」そこを重要視してください。

 

わたしも親の介護に直面していますし、引きこもってブログを書いています^^;

 

まとめ

中高年のオトナの引きこもりは、これからもっと増えていくのではと思っています。

 

その理由として

  1. リストラ
  2. 親の介護

 

この2つが今以上に大きな壁になると思っているからなのですが、特にリストラはかなり深刻です。大手企業では45歳以上を早期退職や希望退職者を募集していますが、しかしこれってリストラですよね。

 

早期退職や希望退職者と言えば聞こえは良いですが^^;

 

45歳以上を対象にしているというところがキモです。

 

しがみつく人もいれば自主退職する人と様々だと思いますが、どちらにせよ45歳以上がターゲットですから、今度は50代でリストラさせられる可能性は高いと思います。

 

こう考えると引きこもりの原因って本人の諸事情もあるかもしれないけれど、ある意味企業がひと役買っているようにも思えてきました。