
人間だけではなく様々なことに敏感な体質でとにかく繊細なHSPの人。そして、直感がとても鋭くて共感する力が強いあまり、様々な苦労も味わってしまうエンパスの人。
この二つの体質を持つ人の共通点は「疲れやすさ」と「生きづらさ」です。
毎日の生活の中でいくつも生きづらさを感じる出来事に出会ってしまったり、他人と接することで
疲れやすくなってしまうというのは、想像できないほどつらいものでしょう。
また、もしかしたらこれを読んで「しれって私のことかも」と感じている人もいるかも^^
今回はそんなHSP・エンパスにの人の特徴や、楽に生きるために対処法をまとめてみました。
HSPとは?
HSPとは、HighlySensitivePersonの略です。この言葉を日本語にすると「非常に繊細な人」という意味になります。
- 周囲の人の反応が気になり、自分らしさを出せない
- ちょっとしたことにも傷つく
- 相手が普通に答えたことにも過剰に反応し、色々と思い悩む
もし、このような症状があれば、あなたはHSPなのかも知れません。
たとえば、非HSPの人であれば「わかりました」という返事を相手からもらった時にその言葉を見てそのまま納得します。
しかし、HSPの人は
- 「返信の文章が短いけど、自分が何か気分を害することをしてしまったかな?」
- 「細かい予定を決めてから送信したほうが良かったかな」
などと、相手の気持ちを勝手に考えてしまって自分が悩んでしまいます。
慎重さや物事の正確さは生きていく上で必要なものではありますが、余計なことに気を遣ってしまうのは精神的にも疲れてしまいます。
遺伝などの可能性もあると言われているHSPですが、その傾向が強いとネガティブな思考でずっと苦しんでしまうことでしょう。
日本人に多いエンパスとは?
エンパスの人は世界中にいますが、特に日本には多くいると言われています。聞くところによると、5人に1人の割合くらいだとか。わたしもそのひとりに入ると思います。
- とても直感が鋭い
- 他人の経験を自分の経験のように感じるほど、強い共感力がる
- 周囲のエネルギーを敏感に受けるので疲れやすくなる
- 人が多くいる場所が苦手
- 他人の気持ちが読める
- 静かで自然豊かな場所で暮らしていきたい
などの特徴があります。
ですから、普段は人のいない静かな場所でゆっくり過ごしていきたいという願望があります。しかし、その生まれながらの才能は、たくさんの人の気持ちを救う役目を果たしていると言えますね。

HSPとエンパスの違い
HSPとエンパスの共通点は「疲れやすい」「生きづらい」ということ。
相手の気持ちがわかってしまうので、エネルギーがそちらに向いてしまう。細かいことに心を砕いてしまうのは、自分ではどうしようもありません。繊細そして敏感さゆえに、そのような共通点が発生してしまうのです。
では反対にHSPとエンパスには、どんな違いがあるのでしょうか?
刺激に対しての違い
HSPは非常に刺激に弱くて敏感な人たちのことを指します。人間関係においても、相手の行動や反応に過剰反応し、常に気にしています。
その敏感さは人間関係だけにとどまらず、様々なことに対して過剰反応をします。
たいしてエンパスの人はどうでしょう?
人の気持ちを瞬時に汲み取ってしまうため時に疲れやすいのですが、光や音などからの刺激にはまったく敏感ではありません。
直観力についての違い
HSPの人は相手の気持ちに敏感で、反応や返答を非常に気にしますが、直感が鋭いということとはちょっと違います。
他人から見たら何気ないことも「どうしよう」「何かしたかな」と必要以上に悩んでしまう繊細な心の持ち主さんです。
けれど相手の気持ちを直感で見抜いているというわけではなく、自分のネガティブな感情が先行しているという感じでしょうか。
一方、エンパスの人は相手の思っていることや経験したことが、まるで自分の感情が経験のようにスッと入ってきます。
まさに感情が自分に移るというか、相手と自分の気持ちが見事にシンクロしていきます。強い共感力のこの感情は、自分が意識しているわけではなく、直感が働いているようなものです。
HSPとエンパスのルーツの違い
2つの違いは、HSPとエンパスには共通点がありながらも根本的な部分が違います。HSPとエンパス、ルーツが全く異なるというのが研究者の見解のようです。管理人も同意見です。

たとえばHSPは、客観や理論を重視し、自分が見えていることに対して感情が動きます。これは「心理学」の概念だと言われています。確かに心で感じたことで、悩んだり物事に思いを馳せたりしてしますよね。
また、エンパスにおいては「スピリチュアル」な概念があるとも言われています。直感や目には見えない部分にもスポットを当てて物事を考えるからなのですが、エンパスと言われる人には霊感が強い人が多いのも、特徴なんですよ。
管理人にもその傾向があります^^;
このように似ているようでもルーツが全く違うのが、HSPとエンパスということになります。
感受性の高い敏感体質の人がもっと楽に生きる対処法
様々なことが起こる世の中では敏感体質の人は常に感情を刺激され、生きづらさを感じてしまいます。

人の気持ちが気になりすぎて眠れない、音や光の雰囲気が苦手な場所にどうしても行かなくてはならない、共感力が強いがために色々な人に相談されて一人になれない…などいくつもの苦痛を経験しなければなりません。
でもどうせなら、もっと楽に生きたいですよね。そこで、感受性が高くて敏感体質を今よりもっと楽に生きていける対処法をまとめてみました。
疲れやすい
HSPやエンパスなど敏感体質の人は、とても疲れやすい体質を持っています。
では、どんな方法が疲れに効くのか、見ていきましょう。
思考の見直し
急に生活すべてを変えるのは難しいかもしれませんが、思考を変えるとずいぶん楽に過ごすことができます。
まずは、「人は人、自分は自分」という考え方を自分に叩き込みましょう。自分の思考を大切にすると、他人の思いを切り離していくことができます。
切り離すことができれば、ずいぶんと楽になるはずですよ。まるでいつも悩んでいた頭痛がすっきり無くなったように心が軽くなる…そのような漢字でしょうか。
思考一つでだいぶ楽になれるなんて嬉しいですが、でも実際は「言うは易く行うは難し」です。そう簡単に思考は変えることはできません。
パスカルじゃないですが「人間は考える葦」なのです。単純に割り切れないでしょう。
ですが敢えてそうなるよう留めていきましょう。これからは自分自身を一番大切にしていきましょう。
たっぷり休息時間をとる
頭の中で色々なことをグルグルと考えている間は、なかなか眠れません。一度、スイッチをオフにしてたっぷりと睡眠時間をとりましょう。
眠る前に考え事や悩み事を思い出してしまうと「どうしよう」と気持ちは焦り、興奮した状態に。ですから、眠る前は気持ちをいったんリセットするクセをつけましょう。
それでも眠れないときは、瞑想をしてみるのもおすすめ。深呼吸は、心も体も解きほぐします。瞑想は出来れば一日の日課にして欲しいところです。
眠る前に、好きな飲み物を飲みながらリラックスできる時間を作るのも有効的です。ただ飲むのではなく、身体に染み渡らせるように全身で味わうことを意識してみましょう。
その時間は5分でも10分でも構いませんので、自分がホッとできる時を過ごしてみてください。ホッとして幸せな気持ちになれれば悩み事も消えてくれ、快適な睡眠がとれそうですね。
自分の偏った気持ちが、自分自身をガチガチにいじめていたことにそろそろ気づく時ですよ^^
人間関係の見直し
自分にとって必要のない人間関係はHSPやエンパスにとっては辛いものでしかありません。
先ほどもお話ししたように「人は人、自分は自分」という考え方は基本中の基本です。そして「他人の思っていることが気になる」のも「他人のことにも入り込んでしまう」という性質は
- どうしても人に嫌われたくない
- いい人に思われたい
という潜在意識も動いているはずです。
この潜在意識をごそっと捨ててしまいましょう。そう心の断捨離です。
自分の心に無理して人に好かれようと思わなくてもいいんです。嫌われてもOK!相手のことに入り込むことが、愛情ではないことに気づきましょう。
自分が「これがいい」と心から思ったことを選択していくと、疲れやすさからも解放され生きやすくなりますよ。
生きづらさ
- そんなこと、いちいち気にしすぎだ」
- あなただけではなく、誰でも生きるのがしんどいんだから
などと人に言われるのってちょっとツライですよね。HSPやエンパスの人は人一倍敏感に反応して生きているのですから、そんなことを他人にいちいち言われなくてもわかっていますし、聞き飽きています。
ここでは生きづらさを少しでも和らげるために、敏感な人ものびのび生きられるようなヒントを探してみましよう。
自分を受け入れる
自分がとても敏感体質だということをまず受け入れてください。HSPやエンパスの症状で苦しむ人を「自分だけ敏感だと思ってるの?」「誰でも繊細だ」とか心無いことを言う人もいます。
ですがこんなことを言われてもそれに同調して「私が弱すぎるから悪い」とか「みんな同じはずなのに」などと思わないようにしてください。
自分が「敏感で他人よりも様々なことが気になり、苦手なものが多い」そして、「人間関係にも疲れやすい」この現実を受け止めるのです。
自分がどれだけ敏感体質なのかということは、他人と見比べればすぐにわかると思います。「あー、私はやっぱり結構敏感なんだな。だから人といるとしんどいんだ」と納得してください。

自分という存在を自分が一番理解していくことで、他人には流されない強い意志が生まれます。他人に振り回されない自分を作るには、しっかりとした心の知識が必要です。
いまを大切にして好きな事をする
自分のことをよく知ることができたら、いま生きているこの時間を大切にして過ごしましょう。些細な事でもいいので、いま「流れている時間」「生きている時間」にフォーカスするのです。
- 自分が心から好きなことを始める
- 自分が心から好きなものを食べる
- 生かされているということに感謝する
- 心か好きな物だけに囲まれた生活をする
など、自分の見つけた方法で、いまが「たのしい!」と思えるような時間を過ごしてみましょう。
自分の気持ちが満たされて幸福感を得ることで、どんどん地盤がしっかりとしたと固まっていきますので、ちょっとやそっとのことではブレなくなっていきます。
今まで振り回されてきた言葉などを見ながら「こういうことを言う人もいるんだよな」という風に、
かなり客観的に見れるように成長します。
そうなると、「嫌われたらどうしよう」とかネガティブな感情が邪魔しなくなりますから、他人のために悩んだり苦しんだりする時間が消えて楽になります。
スイッチオフを意識する
自分が「疲れていて、かなりしんどい」「苦手な人と話さなければいけない」など、心や身体が悲鳴を上げている時は、無理せずスイッチをオフしましょう。
いつも他人の言葉や行動、そして周囲で起きている細かなことにまでアンテナを張って、とても疲れているはず。自分が不快だと思うことにまで、気を遣わなくてもいいのですよ。
- 思い切って一人の時間を作る
- 誰からの電話にも出ない時間を作る
- 好きでもないことはしない
- 聞きたくないことは聞かない
- 見たくないものは見ない
このような時間を作って見ることで、フッと軽い気持ちになれます。
HSPやエンパスの人は、普段は常に様々なことに気持ちがいき、敏感に反応します。人を助けたり、相手の気持ちに寄り添うことは素敵なことではありますが、人に気を遣うことで眠れないほど悩んだり気にしてしまうことはよくありません。
スイッチオフをするまではドキドキすると思うのですが、思い切ってオフにしてみると「こんなに簡単にできるんだ!」とびっくりするはずです。

意識してスイッチオフを繰り返していると、切り替えがスムーズにできるようになり、新たな行動の一つとなります。反対に、自分が惹かれる出来事に対してはスイッチオンでどんどん近づいていくと良いでしょう。