
「スコトーマ」という言葉をご存知ですか?
コーチングや自己啓発関係で良く耳にする言葉ですが、私たちの生活に深く関わっているものです。
「そんな言葉聞いたことがないよ」という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、
- これから自分を変えていきたい
- 自分が思い描く理想の生活をしたい
- 成功して不自由のない快適な毎日を送りたい
そんな思いを抱く私たち人間には、スコトーマを理解することはとても重要です。

理想の生活を手に入れるためには、このスコトーマを外して自分が変化していくことが必要となります。
- スコトーマとは何か?
- スコトーマはどうやって外すのか?
- RASとの関係は?
など、詳しく調べてみました。
スコトーマとは
こんな経験はありませんか?
朝、出かけようと思ったら、財布がない、、、昨日の夜、確かにここに置いたのに…。
何度も何度も同じ場所や、「もしかしてここにあるかな」などと、置いたはずのない場所まで探してみる。そして、ふと目の前を見ると、探していた財布がちゃんと置いてある。
ずっと目の前にあったものが、なぜか見つからないことってありませんか。
何度も何度も確認したはずなのに、目の前が見えていない現象を味わった経験のある人は結構いらっしゃるのではないでしょうか?
また、スコトーマには『RAS(ラス)』というものと大きな関係があります。

RASというのは、私たち人間が持っている脳の仕組みのことを指します。
RASを日本語に訳すと「網様体賦活系」と言います。聞き慣れない専門用語ですが、これは、脳にあるフィルター機能のことを言います。
当たり前ですが、人によって見えているものは違います。たとえば、自分と一緒に同じ場所で同じ景色を見ていても、それぞれ見えているものが異なります。
見えているものは、自分にとって重要だと感じるものや、緊張性が大きいと感じるものとも言えるでしょう。と、同時にそれ以外は見なくてもいいような仕組みが脳にはできています。
なので一緒に景色を見ていても、それぞれが「良い」と思うものが異なったり、「え?そんなもの見えてた?」と感じる現象が起きてしまう。

自分が重きを置かないものは、見えない!これは、自分が重要だと感じないものはフィルター機能、つまりRASに認識されずにスコトーマとして表れるということです。
スコトーマとRASは、対極の意味を持ちながらも関係性がとても深いのです。
人は見たいものしか目につかない
また、その「大切」「重要」と感じていることが、ただの思い込みや強すぎる信念だとしたら、ちょっと問題でもありますよね。
それらにこだわり過ぎると、自己肯定感が低くなってしまい、「自分にはできない」とか「どうせ無理」などと思ってしまい、可能性をつぶしてしまうかもしれません。
目の前にたくさんのチャンスや、成功するための人脈が整っているのに気づかないのですから、もったいないですよね。
時として思い込みや、強すぎる信念が邪魔になるとき、結構ありますよ^^;
それって本当に重要?今必要なこと!?
自身にとって「大切」って感じていることって、本当に重要なのでしょうか?
私自身、自分にとって「コレは好き」「コレは大切に思っていること」という信念が割と強いほうだと、感じています。
なのでその分、自分の気持ちを貫いてやってきたことが上手に進まないと、苦しんだり八方塞がりになったような気分を味わいます。
性分だから仕方ないのかな…と思ったこともありますが、そんな風に自分で自分をがんじがらめにしてしまう人、多いのでは??
自分が重要だと信じている気持ちを貫き、それを成功させたときはそれはもう達成感でいっぱい。でも、ちょっと躓くと、とんでもなく苦しい時間を味わう。
これは自分が見たいものだけを見て先入観や、自分の習慣が邪魔したものだということが、スコトーマとRASの関係性を勉強してみてわかってきたことです。
確かに自分が躓いて苦しんでいるとき、周囲の人の意見などで一気に視界が開ける時があります。
「そんな考え方もあるんだ!」と相手の考えひとつで自分の頑固さが和らぐというか、新たな発見・新たな道が見えてきます。そして自分の考えがよほど重要じゃないことに気づいたりもします。
「それって本当に重要?」と自分に問いかけながら、少しでもスコトーマを手放していきたいですね。
RAS(ラス)を外せばスコトーマも外れる
自分の思い込みでもあるスコトーマでしんどくなる、では、このスコトーマを手放すことはできるのでしょうか?
結論から先にお伝えすると、できます!!
スコトーマを外すにはRASを外す(切り替えていく)とスムーズにいきます。
思い込みを捨てるため、ルーティンを変えてみる
毎日同じ時間に起き、同じ時間に食事をし、同じ時間に仕事や趣味を楽しむ。無駄のない時間を過ごすために、そのようなルーティンを行なう人も多いでしょう。
でも、それって『自分の時間を無駄に過ごしたくない』という信念が多く含まれていると思いませんか。
時間通りに過ごせなくても、思っていた予定と違う流れになっても、気にしない!本来はこれくらいの余裕が欲しいところ。こだわり過ぎるとと、イライラの原因にもなってしまいます。
ですから、いつものルーティンに敢えて違うものを取り入れてみるのもスコトーマを外すきっかけになります。
- 「朝はパン!」と決めていたけど、ご飯に変えてみる
- いつもと違う時間の電車で職場へ向かってみる
- 着たことがない色合いの洋服を着てみる
など、小さなことでも変化を楽しめる時間を作ることができます。
思い込みによって出来上がっていた過ごし方を、ルーティンをちょっと変えるだけ、意外とたくさんの発見があったりします。
たくさんのことに目を向けて行動範囲&知識を広げる
- ちょっと気になっていること
- 前からやってみたいと思っていたけど、自分にはできないと思い込んでいること
- 気になるニュースをとことん調べてみる
- 話題になっている人の本をたくさん読んでみる
など、様々な経験をし、情報をインプットしていきましょう。
自分のやってみたいことを経験することで、好きな事・得意な事がますますわかり、行動範囲も広がります。また、気になることや好きな本からは、たくさんの知識を得ることができます。
自分以外の人の考え方を理解していくことは、心に柔軟性を持たせます。そして知識を増やすことは、それだけ自分自身も様々な意見を持ち、選択肢が増えていきます。
これらの経験は、自分の思考を変えるのに大きな自信をくれます。今までは自分が「重要」だと思っていなくて見過ごしていたことがRASつまり脳のフィルターに認識されて世界が広がります。

RASを外す(切り替えていく)と、自然とスコトーマもどんどん外れていきます。RASを変化させるには、自分の凝り固まった思い込みをどんどんほぐして捨てていくことが大切です。
RASを外す=思考を変えるという行為は、自分の住む世界をも変えていきます。
まとめ
信念を持ちつつも、もし困難にぶつかったときに柔軟な対応ができるような発想の転換は必要です。それが、新たな道を拓くためにも「こんな方法はどうだろう?」というアイディアを生むきっかけにもなります。
信念・思い込み・そして自分の思考を変えるだけで、自分が快適に過ごせる環境に身を置くことができます。
スコトーマやRASについて考えてみることは、”理想の生活を手に入れるためには、自分自身が大きく変わっていかないといけない”という考える良いきっかけになるのではと思います。
煩わしい人間関係や、苦痛を生むような社会生活を過ごさないためにも、スコトーマやRASについて理解していく時代に来ていると思います。