スピリチュアルな会話や書籍の中でも多く登場する「インナーチャイルド」。
インナーチャイルドとは、自分の心の中に潜んでいて、子供の時に受けた傷やトラウマのことを指します。
このインナーチャイルドは、大きくなっても影響を及ぼすほどの存在になります。そのことを思い出すだけで、呼吸が苦しくなったり、身体が辛くなったりすることも。
しかし、癒してあげることで、深い傷から立ち直り、前に進むことができるようになります。今回はそんなインナーチャイルドの見つけ方や癒し方をご紹介します。
インナーチャイルドはナゼ存在するようになったのか
インナーチャイルドは、過去の出来事が絡んでいます。不安や悲しみを抱えたその傷は、以下のようなことで起こり得ます。
- 両親など身内からの虐待
- 学校でのいじめ
- 孤独な時間が多かった
- 家で誰も相手にしてくれない
- 大切な人の死
など、小さなころのトラウマは大人になっても癒されずに心に残ります。
また、そのトラウマが原因で、
- アルコール依存
- コミュニケーション能力が低い
- うつ
- 引きこもり
などを起こすこともあります。
セルフイメージが低いのはインナーチャイルドが原因?
あなたは、自分のことをどのように思っているのでしょうか?
自分のことを否定して生きている人は、セルフイメージが低いと言われています。わたしもそうでした。
例えば、
- 自分に自信が全然ない
- 人と自分を比べて落ち込む
- ポジティブになりたいけど、そのような人を見るとイラッとする
- 人の成功を喜べない
- 成功することが怖いと感じている自分がいる
などと考えることはありませんか?
このようなマイナスの感情を多く抱えると、イヤでもセルフイメージは低くくなりますよね。
ですが、インナーチャイルドが原因でセルフイメージが低くなっているのなら、この意識を変えることで、インナーチャイルドを癒し、結果自己肯定感高めていくことも可能です。
落ち込みそうになった時は、
「自信がなくても、色々やってみよう!」
「あの人も頑張ってるから私も頑張ってみよう」
と脳内変換してポジティブに考えてみてください。不思議と明るい気持ちになり、否定的な自分から一時的には卒業できるはずです。
あなたという人は、世界にたった一人しかいません。唯一無二のわたしです。
でも、わかっていても難しい…よくわかります!!
ですが、セルフイメージが高くなれば、様々なことが好転し、良い毎日を送ることができトラウマからも解放されるのも事実です。

インナーチャイルドの見つけ方
自分が過去にどんな傷を受けて辛かったのかを、見つめなおしてみましょう。でも、辛い作業に感じたら中断をしても大丈夫です。無理をしないでゆっくり始めてください。
思い出している時に辛くなるのは、幼い自分が受けた傷から自分自身を守ろうとしているからです。心が、今の自分に知らず知らずのうちにメッセージをくれているのです。
大丈夫!
怖くないので、その時のあなたを感じてください。
誰に何を言われて傷ついたのか。
どんな時にどういうふうに辛かったのか。
出来る範囲で、当時に立ち返って感じて見ましょう。あなたが「これだ」と感じたものが、心の傷となって深く残っているものです。
インナーチャイルドの癒し方
インナーチャイルドを見つけることができたら、次はそれを癒していきます。インナーチャイルドの癒し方は様々あります。
自分で行動して心の傷にアプローチしていくものや、自分の心に問いかけて癒していく方法などいくつかありますが、やり方などは、何でも良いのであなたの中のインナーチャイルドを癒やしてあげてください。
当時のことを思い出してまだ悲しくて仕方ない場合、思い切り泣いてください。どんどん泣いて浄化していくことも大切です。
あなたの昔からのその傷を、現在のあなたが大きく癒してくれるはずです。
瞑想をする
瞑想は、多くのことに影響を与えます。良い方向へ進むためにも、過去を見つめ直すお手伝いが出来るはずです。
静かな部屋で心を落ち着かせ、向き合いましょう。小さいときに受けた、悲しいこと・辛いこと・寂しいことなどを思い出し、しっかりと向き合っていきます。
あまり辛くならない程度に振り返り、今までのことをもう一度振り返るのがポイントです。現在の自分が、過去の傷を癒してくれます。
ぐっすりと眠る
インナーチャイルドを見つけ、それを癒すという作業は、実はかなりの体力を使います。心身ともに疲労を伴いますので、ぐっすりと眠ることが大切です。
入浴でしっかりと身体をあたためて、良い香りに包まれて深い眠りについてくださいね。
書き出してみる
イヤなことなどをつらつらと書き出すのも、心を軽くして傷を癒す作業になります。内に溜まった感情を文字にして吐き出すことで、信じられないくらい気持ちが軽くなっていきます。
あなた以外の人に見せるわけではないので、どんなことでもOK!思ったことをつらつらと書いてみてください。そこに、癒すための答えが見つかるかも知れません。
過去の出来事を許す
小さいときに受けた傷は大人になってもトラウマとなり、いつまでも自分を苦しめます。しかし、その傷を「あの人のせいだ」と根に持ったまま生活していくと、あなたはいつまでたっても苦しいままです。
イヤな気持ちを引きずったままだと、自分で自分を苦しめていくのです。ですから、「過去は過去」と視点を変え、昔自分を傷つけた相手を許しましょう。
- 親・他人からから言われたこと
- 親・他人からされたこと
相手を許すことで、あなた自身も心が解放されます。
ですが、トラウマになるくらいですから許すなんてそう簡単な事ではないかもしれませんね。受けた傷が大きければ大きいほど許さないと思うのは自然なことでしょう。
ですが、時間はかかるかもしれませんが、淡々とそれを受け止めれるようになってください。許すと言うことはこだわりを捨てることです。
例えが悪いですが、感情に支配されている内は、あなたの負けです。忘れたときにあなたは勝利します。
すると、不思議な感覚が湧きます。
執着を手放し心が軽くなったそのあとに、過去のことを淡々と振り返ってみると、自分を褒めてくれてた人や楽しかった楽しい思い出が走馬燈のように頭を巡ります。
そのような楽しい出来事を忘れていたのです。
それらを思い出すことで、「こんなことしてくれてたな」「考えてみたらいつも一人じゃなかった」などと、感謝の念も出てきます。
自愛する
自分を嫌いだと、いつまでも成長できないし、状況は変わりません。
「私なんて」「どうせ状況もよくならない」「こんな自分が嫌い」なんて思ってしまうとなかなか前に進めません。
とは言え、自分自身を愛することは、とても難しいことなのは重々承知しています。わたしも未だに100%自分を愛しているのか…と聞かれれば自信ありません^^;
ですが、愛することはできなくても自分の存在や自分がしてきたことを、認めてあげて欲しいのです。
例え、自分を好きになれなくても自分を認めてあげることで癒やしが始まると思っています。
なので、インナーチャイルドに「良く頑張ったね」「乗り越えられてよかったね」と認めて褒めてあげる。愛するのは難しくても認めて、それについて褒めることは出来ますよね。
「自愛」は、必ずしも自分を愛さなければならないってわけじゃありません。自分をどうしても好きになれないのに、「~ならないといけない」と思えばそこにまたこだわりが発生し、執着してしまいます。
もっと、もっと、気楽に肩の力を抜いて、気長にやっていくスタンスで良いのです。