逃げるが勝ち!心の避難所を作る

 

現実生活の中のいろいろな出来事に振り回されると、心が追い詰められてしまいますよね。こんな時、「頑張って乗り越えよう」「じっと耐え忍ぼう」と考えてしまうのは危険です。

 

心が追い詰められそうになったら、意識的に「心の避難所」を作りましょう。

 

ひと昔前までは、逃げることは良くないことだと言われてきましたよね。でも、より良い人生を歩みたいのであれば、「逃げる勇気」も必要なのです。

 

「逃げることは悪いこと」という思い込みを外そう!

心が追い詰められ、そこから長い間抜け出せなくなる人たちには、ある共通点があります。それは、「逃げることは悪いこと」という思い込みがかなり根強いということです。

 

少し前までは、「逃げること=負けること」と考えられていましたね。そして、「負けること=悪いこと」という構図も、かなり強く世の中に出回っていたと思います。

 

その結果、逃げることを、必要以上に悪いことだと思って、絶対に逃げないように生きてきた人達の心が、今、悲鳴を上げ始めているようです。

 

どんなに打たれ強い人でも、人間の心には許容範囲というものがあります。許容範囲を超えた負荷を心に与えてしまうと、いとも簡単に壊れてしまうのが人間の心です。

 

人間の心は、私たちが思っている以上に繊細なものであることを、知っておいてくださいね。

 

でも、「逃げること=悪いこと」と思って頑張ってきた人たちは、心の逃げ場を作ることに抵抗があるようです。

 

心の逃げ場を作ると、「人生の落後者になる」「大人が逃げるなど、とんでもない」と思ってしまうのかもしれません。

 

ですが、心が壊れて心身の健康を害してしまったら、後でもっと大ごとになりますよ。

 

なので、「逃げること=悪いこと」という思い込みを外し、時には逃げる勇気を持つことも大切です。

 

 

人生においてとても大切なこと…それは「いい気分」

 

さて、生きることにおいて最も大切なこと…それは、「いい気分でいること」です。

 

現代人は、「頑張ること」「耐え抜くこと」をし過ぎてしまったために、心のバランスを崩す人が増えてしまいました。

そして、いつしか、「いい気分でいること=好きなことばかりしていて、我慢が足りないこと」という構図が出来上がってしまいました。

 

その結果、「いい気分でいること」そのものを、良くないこととして捉える人が多くなってしまったのです。

 

でも、よく考えてみると、いい気分でいる時は皆、心にも体にも余裕がありますよね。この「余裕のある状態」こそが、人が生きていく上で、最も大切なことなのです。

 

余裕がなくなれば、自分にも他社にも温かく接することはできなくなりますよね。そうなると、常にギスギスした環境の中で生きていかなければならなくなります。

 

どんなに自分1人が何かを我慢して耐え抜いても、これは誰のためにもなりません。

 

なので、まずは「いい気分でいること」を意識して過ごしましょう。そして、その状態を少しでも持続させるようにしてみてください。

 

 

「いい気分」を羅針盤にして、「心の避難所」を作る

「いい気分」でいることを意識したら、次は「どんな状態を作ると気分がいいのか」を考えてみましょう。

 

何をしたら気分が良くなるのか、誰と一緒なら気分が良くなるのか、どこにいたら気分が良くなるのか…などです。

 

時間を作り、これらについて、自分自身に細かく問いかけてみてください。そして、その答えこそが、自分の「心の避難所」へのヒントになるのです。

 

例えば、「○○をしている時は気分がいい」とわかったら、1日に少しの時間でもいいので、自分にそれをさせてあげましょう。
また、「●●に行ったら気分が良くなる」とわかったら、休みの日に、自分をそこへ連れて行ってあげましょう。

 

このように、自分が「いい気分」になれる環境を具体的に作ってあげることこそが、「心の逃げ道」を作ることなのです。

 

「心の避難所」は、誰かが手を差し伸べて作ってくれるものではありません。自分自身の「いい気分」を羅針盤にしながら、自分自身の手で作っていくものなのです。

 

自分をいい気分にさせてあげる作業ですから、「心の避難所」を作ることは、とても楽しいですよ。