また、最近は、人工知能の研究が活発になってきましたね。この人工知能の研究にも、脳科学は大きく役立っているのです。
更に、脳細胞は、体の神経細胞とも大きな関わりを持っています。そのため、脳科学を深く研究することで、体全体に張り巡らされた神経についても解明することができると言われています。
脳科学は、医療や化学技術分野と深く関係している学問であると言えるでしょう。
少し前、「脳トレ」という、脳の活性化メソッドが話題になりましたが、脳トレは、脳科学の応用方法を、一般向けに簡単にしただけのものです。
本来の脳科学は、かなり奥が深いので、「脳科学=脳トレの延長線上のもの」ではないようです。
脳科学はあくまで、医療や科学技術などの研究や発展のために存在している、難易度の高い学問のひとつなのです。
脳科学者の中野信子氏・苫米地英人氏
脳科学者の中には、著名人と呼ばれる人たちも存在しています。中でも、中野信子氏と苫米地英人氏は、脳科学を知らない人たちの間でも知られている有名人ですよね。
中野信子氏は、脳科学を恋愛に活用したメソッドを提唱して人気を集めました。恋愛をしている時の人間の脳の状態を細かく分析し、その実験結果を生かして、恋愛をうまく生かせるというメソッドです。
これが評判を呼び、若い世代の人も脳科学に親しみを持つようになったのですが、これがなかなか的を得ているというか面白いのです。管理人は暫くハマッてしまいました^^
一方、苫米地英人氏は、脳科学を、コーチングや成功法則に応用させた人物として知られています。このメソッドを活用したビジネスセミナーやコーチングセミナーが、かなり人気を呼んでいます。
実際、苫米地氏のメソッドを深く学び、大きな成功を収めた人たちが後を絶ちません。
また、著書も多数出版しており、こちらも高い人気を誇っていますが、どちらかというとやや男性向けで理論的な感じがします。専門用語も多いので、中野信子氏の方が最初は取っつきやすいかも。
脳科学って胡散臭いの?
さて、「脳科学」と言うと、「胡散臭い」というイメージを持ってしまう人も少なからずいらっしゃいます。引き寄せなどもそうですが、一部の人には受け入れにくいのも確かです。
ですが、脳科学はれっきとした学問でありエビデンスもあります。なのに、なぜこのようなイメージを持たれてしまうのか。この大きな原因は、「脳科学を安易に利用したビジネス」にあります。
脳科学を実生活に生かすことは、決して悪いことではありません。
でも、脳科学の表面だけを取り入れ、あたかも「どんな人でも人生を楽に乗り切ることができる」と謳ったメソッドを出している人たちが、最近増えています。
そのため、本家本元である脳科学までも、「胡散臭い」というイメージを持たれてしまったようです。ちょと残念ですね。
脳科学は奥の深い学問なので、数か月・数年で安易に理解できるものではありません。ましてや、それを実生活に取り入れるとなると、更に長い実験が必要になります。
それだけ脳科学は、胡散臭いどころか、奥が深いものなのです。
脳科学と心理学
脳と心のメカニズムの関係を見ていくと、結論から先に伝えるなら脳科学と心理学は、全くの別物です。心のメカニズムそのものは、脳の働きとかなり深い関係があります。
と言うのも、脳はものを考える器官であり、体のあちこちに指令を出します。更に、感情を司る器官も脳ですよね。
また、認知症など、脳の働きが落ちる病気になると、性格までも変わってしまう人がいます。
これは、「脳は性格を司っており、それによって人格までも変えてしまう力を持つ」と言えます。
そのため、現在の脳科学においては、「人間の心は、脳に存在している」という説が有力であるようです。
ただ、感情が大きく動いた時、心臓がどきどきしたり、胸が締め付けられる感覚をおぼえたりしますよね。そのため、「人間の心は100%脳にある」とは言い切れない側面も持っているようです。
ですが、その症状すらも本来はホルモンによるモノとは言えその指令を出しているのは脳ですから、行き着く先はやはり「脳がすべて」だと思わずにはいられません。
心が痛いなどと表現するときは胸=心臓の辺りを抑えたりもしますが、本来は頭を抑えるのが理に適うような気がしなくもないですね。頭だとそれはそれで勘違いされるかもですね^^;
恋愛を脳科学で考える 男脳と女脳の違い
では次に、人生の中で感情が大きく動く「恋愛」を脳科学で考えてみましょう。
実は、男性と女性は、脳の機能が違うと言われています。そのため、男性と女性では、恋愛観が全く違うようです。
男性は、どんなにおとなしい人でも、ヒーロー願望が強い側面があります。そのため、「気に入った女性を、自分から追いかけたい」という願望を、少なからず持っていると言われています。
一方、女性側は、男性に守ってもらう「お姫様願望」が強い側面があります。男性が「攻める側」なら、女性は「受け止める側」と言えます。
どんなにやり手のたくましい女性も、この側面を持ち合わせていると言われています。
そのため、恋愛をうまくいかせたい時は、脳科学的な側面から、相手の異性の特徴を理解すると良いようですよ。
男性は女性とは違い、女性は男性とは違います。まずはその脳の違いを認め、受け入れることから始めてみてください。
嫉妬・本能と脳の関係
恋愛に付きものの「嫉妬」「本能」も、実は脳の働きによって起きるものです。
嫉妬は、「自分の居場所が他者に脅かされる危険がある」という不安を抱くことから、その相手に対して起きる感情です。
この感情は、脳の遺伝子に昔から組み込まれている、人間のサガだと言われています。うぅ~悲しいな…
「自分の居場所がなくなる=死活問題になる場合もある」という人間の生存本能に基づくものなのです。
男性の場合、自分の居場所をなくすことは、「社会における活躍の場をなくす」ということです。これは、そのまま生活に直結することですよね。
女性の場合、昔は、モテる女性は地位の高い人から見染められたりと、「モテる=生活水準が保証される」という状態でした。
男女共に、自分の居場所が確保されているということは、言い換えると生活を安定させるということ。これが誰かに脅かされることとなれば、かなりの脅威です。
つまり、嫉妬と本能は、繋がっているものなのです。
妬みや嫉妬心で心はメラメラ そんな時の脳内物質はどうなっている?
「貪欲・瞋恚・愚痴」の三毒の煩悩ですが、妬み嫉妬心は「愚痴」に属します。三毒の中でも実に厄介なモノです。
嫉妬の炎がメラメラとくすぶり続けやがて大炎上を起こす。その怖さを本能的にわかっているからこそ、何とかして収めたいと思いつつも出来ない…。
恋愛だけに限らず仕事などでも起こりますし、得てして女性より男性の方が激しいのではないかと思っています。
神経伝達物質セロトニン・ドーパーミン・アドレナリン
幸せな気持ちで心が安定している状態の時はセロトニンが優位になっており、セロトニン量も増えているはず。
一方、怒り、不安で落ちつかない状態であればアドレナリンの分泌量が増えて、ちょっとしたことでイライラしたりキレたり。
そして、ドーパミンは恋愛ホルモンでもありやる気を起こさせたり、幸福感をアップさせる快楽ホルモン。
なので、恋愛に関してはドーパーミンが満たされているときは超Happy状態というわけです。
嫉妬に駆られている時は、エストロゲンという女性ホルモンが分泌しています。
他にも、恋愛に関するホルモンはオキシトシンもありますが、この脳内伝達物質はどれが良くて悪いというモノではなくバランスが必要です。
セロトニンばかりが分泌されると危機感はまったくなくなるでしょう。攻撃性のアドレナリンではありますが、自分や家族を守るという意味でもアドレナリンは必要物質なのです。
でないと、ナマケモノのようになるかも^^;
男性脳と女性脳「浮気」で見る「怒りの感情」の決定的な違いとは
浮気をしたとき、男性と女性では怒りの矛先が違うという面白い現象が見られます。
浮気した張本人が一番悪いですし、憤りも勿論その相手(彼・彼女)に向きますが、それと同時に男性の場合は、浮気をした相手(男)より怒りの先は彼女に向くようです。
一方、女性の場合は、彼より相手(女)に向きます。
どちらにしても浮気は許されない行為ですが、これも男性脳と女性脳の違いと言う観点から見ると脳科学は面白いですね。