
引き寄せの法則は、夢物語のような世界ではなく、実は量子力学に基づいた法則です。
では、量子力学の世界と引き寄せの法則には、具体的にどのような関係があるのでしょうか。
量子とは「不確定な状態のもの」を指す

量子力学と引き寄せの法則を探る前に、まずは、量子とは何かについて知る必要がありますね。量子とは、平たく言ってしまうと、「不確定な状態のもの」を指します。
例えば、目の前に赤いマグカップが置いてあったとしましょう。これを見た時、多くの人は疑いようもなく、「これは赤いマグカップだ」と認識すると思います。
でも、この認識は、目の前の赤いマグカップを「目で見た」「これは赤いマグカップなんだなと認識した」という2つの行為によって生まれたということです。

最初の段階で行われた「目で見ること=観察」がなければ、「それ」は「赤いマグカップ」として認識されることはありません。
量子とは正に、「観察・認識」される前の「それ」のことを指します。なので、「それ」が何かは、観察・認識されるまでわからない…つまり「それ」は非常に不確定な状態のものであるということですね。
量子は不確定だからこそ、どうフォーカスされるかで形を変える
量子は、どう観察され、どう認識されるかによって、「それは○○である」という結論までも変わってきます。
これを違った角度から見てみると、観察・認識といったフォーカスによって、自由自在に姿形を変えていくのが量子であるとも言えます。それによって出された結論で、その量子の周りの状況までもが変わっていってしまうのです。
わかりやすい例を挙げると、同じ1つのものを見ても、「これは白だ」と言う人と「これは薄い水色だ」と言う人がいたりしますよね。
「白」と言っている人から見たら、「それ」は白なので、「それ」はそのような認識をされ、そのように扱われます。
「それ」が例えば洋服だとしたら、「これは白い洋服なので、白い洋服に合わせたコーディネイトをしよう」と考えますよね。つまり、認識した瞬間、扱われ方が変わり、コーディネイトまで変わり、更には「それ」を着た人の印象まで変わってしまいます。
それによって、最終的には、出会う人や人生の方向性まで変わってしまうこともあるのです。
量子力学を引き寄せの法則に使って、幸せにつなげてみよう
量子力学を引き寄せの法則として活用すると、その人の周りの環境が激変します。観察によって生まれた認識が、それにふさわしい人や現実を引き寄せます。
ということは、あなたの中から生まれた認識1つで、環境も人間関係も変わっていくということです。その結果、人生そのものが、良くも悪くも大きく変化していきます。
どうせ変化させるなら、量子力学や引き寄せの法則を、幸せのために使いたいものですね。では、そのためには、自分自身の意識をどのように変えていったら良いのでしょうか。
例えば、あなたがある日突然、勤めている会社をやめなければならなくなったとします。これを「会社を辞めさせられた自分は、不幸だ・可哀想だ」と解釈する人も多いと思います。
でも、自分自身を「不幸だ・可哀想だ」と認識した瞬間、あなたは「不幸な人・可哀想な人」という「被害者」になります。そして、日々ふさぎ込んでしまったり、周りから同情されたりといったことが起こるでしょう。
つまり、「被害者である自分」を再認識させられる現実ばかり起こってしまうのです。しかし、「会社を辞めることがきっかけで、新しい人生が待っているかもしれない」と考えたらどうなるでしょうか。
その瞬間、あなた自身は「希望に溢れた新しい私」と、自分を認識したことになります。その結果、新しいものに目を向けてワクワクしたり、今までにはなかった出会いがあったりといったことが起きやすくなります。

つまり、「新しい未知の世界に対してワクワクしている自分」を再認識する現実が起こるのです。このように、同じ出来事であっても、観察・認識次第で、引き寄せる現実が大きく変わります。
最初は難しいかもしれませんが、意識1つで、ものの見方は少しずつ変わっていくものですよ。