
脳には、必要な情報だけを取り込んでくれるRAS機能というものがあります。あまり聞きなれないかもしれませんが、このRAS機能、実はスゴイ!
この機能を上手に使うことで、夢や目標がグンと近づきます。
引き寄せの法則も発動してくれるこのRAS機能、興味深くて色々調べてみました。
脳のフィルター機能「RAS」とは?
私たちは普段何気なく過ごしているだけで、五感を通してたくさんの情報を受け取っています。
たとえば、
- 車の走る音
- 店頭の大きなPOPの文字
- パンの焼ける匂い
- 猫を撫でた時の感触
- アイスクリームの味
これらはすべて、五感を通して感じるものです。
このような情報は、常に入って来ていて、私たちが考える以上に膨大な量です。すべての情報を受け取りそれに反応していたら、脳が疲れてパンクしてしまいます。脳のパンクを防ぐために活躍するのがRASです。
RASとは、網様体賦活系とも呼ばれており、必要な情報とそうではない情報を振り分けてくれる役割を果たしています。このRASのおかげで、膨大な情報に振り回されたりせずにいられるのです。
RASがフィルターをかける理由とは?

RAS機能が働いてくれるおかげで、私たちは必要な情報だけを受け取って生活していくことができます。もしこの機能が無かったら膨大な情報でパニックになり、信じられないほどのエネルギーを使い、命が果ててしまうといっても過言ではないようです。
RASが必要・不要を振り分け、不要なものにフィルターをかけてくれる理由にも注目してみましょう。
脳の効率化のため
RAS機能が働いてくれているため、私たちは必要のないものは記憶に残らなくなっています。脳が「これは必要!」と指示したものだけが積み重なって記憶となっていきます。
すべての情報を受け取っていると、私たちはパニックを起こすでしょう。それを阻止し、脳を効率化させるためにRAS機能はあります。
情報を振り分ける基準は「いつも考えていること」
さて、RAS機能は情報を必要・不要に分け、必要なものだけを取り込むということがわかりました。ではその必要・不要を分ける基準ってなんなのでしょう?
とても気になるところだと思います。一体、どんなふうに決めているのでしょうか?
RAS機能を生かすと変わること
RAS機能を生かしていくと、生活がどんなふうに変わっていくのかを調べてみました。何気ない意識が、自分の未来を変えてくれるようです。
自分の’欲しい’が自然と集まってくる
たとえば、今「普段使いできるおしゃれなマグカップが欲しい」と思っているとします。どんな色で、大きさはこれくらいで、こんな形で…と具体的に描くことでしょう。
そう思った途端外出先でも本などでも、マグカップがいくつも目に飛び込んできます。きっとあなたは「欲しいものが急に目の前に現れだした」と思うかもしれません。
でも、実はそうではありません。
必要な情報がすごい速さで取り込まれる
「マグカップが欲しい」、欲しい色、大きさ、形…これらがダダダッと脳にインプットされ、欲しいマグカップを手に入れるべく情報が集まりその物を探しに行きます。そして欲しかったものを手に入れます。
誰でも「欲しいと思ったら、たくさんの情報が目の前に一気に溢れてきた」という嬉しい経験をしたこと、あるのではないでしょうか。
私自身も何度か経験し、偶然が重なったものだとばかり思っていました。RAS機能が働いていくれているおかげなんですよね^^
現状維持→目標達成へステップアップ
ずっと同じ考えしかできない人は、成長しません。新たな情報が入ってくるのは、考え方が変わった(要求が増えた)ということでもあります。
学びたいと思ったことに関して「どんなふうに、どこで習うことができるだろう?」「勉強法を調べて自分でやってみよう」などと、意欲的になることは成長しようとしている自分がいると言うことです。
そしてその欲しいもの・学びたいことに対して調べたり行動を起こすことは、新しい情報もインプットされ知識も増えていきます。様々な思いを巡らせ現状を打破し、ステップアップしていくのです。
RAS機能で自分の夢を叶える方法

実は、RAS機能は上手に使うことで引き寄せの法則を発動することができるんですよ。知らず知らずのうちに働いていくれていたRAS機能ですが、自分が意識することで欲しい情報が向こうから勝手にやって来てくれます。
では、どのようにしたら引き寄せの法則を発動し、夢を叶えてくれるのでしょうか?
目からの情報で夢を意識
夢や目標を叶えるためには、五感を刺激することが効果的です。特に目から入ってくる情報は、意識を再確認させてくれます。
ちょっと気を抜いてしまい、夢や目標を叶えるための努力を怠ってしまったとしても、目から飛び込んでくればモチベーションも上がるはず。
いつも目にする場所に夢や目標を書いて貼り、脳に刷り込む作戦もおすすめです。意識して過ごすことで常に夢や目標について考え、行動していけます。
夢や目標はリアルにする
夢や目標を設定したとき、それについてリアルに描いてください。もし曖昧であったなら、叶う可能性は低くなります。これはストコーマ(心理的な盲点)に夢や目標が隠れてしまうからです。
リアルな夢や目標に関しては、RAS機能は大きく働きます。必要なデータをどんどん取り込み、思い描いている夢や目標を叶えるためのヒントを与えてくれます。
しかし曖昧でぼやけた印象の夢や目標であれば、その情報はさほど重要ではないと振り分けられてしまいます。
失敗してもポジティブにとらえる
人は失敗した時つい、「あ~、もうダメだ!」「やっぱり無理だ~」なんて思ってしまうものです。でもこう思ってしまうと、そのとたん夢が逃げてしまいます。
言葉がその人を作ると良く言われるように、不平不満ばかり言っていると顔つきまで変わってきます。
まとめ
今まで、自分にとって必要だと思っていた情報がたくさん集まったとき「すごい偶然だな」と思っていましたが、それは決して偶然だけではなく、RAS機能が働きかけていたことだと気づきました。
また、RAS機能を上手に使うことで、夢や目標を叶えることができる。引き寄せの法則までもを発動してくれるRAS機能には、感謝です。

たくさんの情報が交錯する現代だからこそ、自分にとって必要な物だけを見てそれをつかみ取っていくことが成功の秘訣です。