引き寄せは、どんな人でも発動させることが可能な法則です。でも、その人の内側の状態によって、上手に発動することができる時とできない時があります。
「内側の状態がポジティブである時に発動する」というのが引き寄せの法則の黄金律です。引き寄せが上手に発動できない時というのは、「セルフイメージが低い時」です。
では、セルフイメージが低い時というのは、具体的にどのような時なのでしょうか。また、セルフイメージが低い時は、どのように持ち直したら良いのでしょうか。
セルフイメージが低いケース1:体が疲れている時
ちょっと意外かもしれませんが、体が疲れている時は、セルフイメージが下がってしまう人がほとんどです。
少し思い出してみてほしいのですが、体が疲れている時は心に余裕がなくなり、イライラしやすかったりしませんか?
また、体が疲れている時は、思い出さなくても良いような「昔あったイヤな出来事」などを思い出してしまったりしませんか?
更に、人を思いやる余裕がなくなったり、人に当たってしまったりすることもあるかもしれません。
これでは当然、そんな自分に対して嫌気がさし、セルフイメージが低くなりますよね。
このように、体の疲れは、内側の状態を、あっという間にネガティブな状態に変えてしまうのです。この状態が長く続けば続くほど、引き寄せは上手に発動しなくなります。
何かを引き寄せたとしても、ネガティブな問題ばかりを引き寄せる結果になるでしょう。
このような時は、何をさておいても、まずは体を休めることが最優先事項です。引き寄せのことは一切考えず、とにかく体を休めることに重点を置いてください。
体の疲れが解消されると、不思議なほど心に余裕が戻ってきます。そして、内側が軽やかでポジティブな状態に戻るため、引き寄せを上手に発動させやすくなります。
セルフイメージが低いケース2:ありのままの自分を受け止めていない
ありのままの自分を受け止めることができないと、セルフイメージは低くなります。人は誰でも、「素敵な自分・カッコいい自分」でいたいと願うものです。
でも、それが高じると、自分の中の「素敵ではない部分・カッコ悪い部分」に対して過剰反応してしまうようになります。
その結果、自分の欠点ばかりにフォーカスするようになり、「欠点だらけの自分なんてみっともない」と、自分を卑下するようになるのです。
引き寄せの法則は、自分の内側の状態を忠実に反映したものを引き寄せるという性質を持っています。
そのため、自分を卑下した状態では、「欠点だらけの自分」を再確認するようなイヤな出来事や出会いばかりを引き寄せることになります。
この状態から脱却するためには、「自分を丸ごと受け止める」という覚悟を決める必要があります
まず、ノートを出して、自分の長所・短所をありのままに書き出してみましょう。そして、どんなにイヤな面が見つかっても、そこから逃げず、そのまま直視することが大切です。
この時、自分の欠点を無理に直そうとすると、今度は「欠点を直すための修行」のような出来事が引き寄せられます。なので、「ただ、ありのままを淡々と直視する」ということがポイントです。
セルフイメージが低いケース3:他者と自分を比較してばかりいる
自分に目を向けることなく、他者ばかりに目を向け、他社と自分を比較してばかりいると、セルフイメージが低くなります。
「隣の芝生は青い」という言葉通り、他社に目を向けてばかりいると、ないものねだりを始めます。そして、自分の本来の素晴らしさや、自分がどれだけ恵まれているかということを忘れてしまいます。
これでは、「あの人に比べて自分は…」という気持ちになってしまい、当然、セルフイメージは低くなってしまいますよね。
この状態から抜け出すためには、まず、「自分の長所を意識的に探す」「恵まれているものを数えてみる」という作業をしてみてください。
これらが見つかると、少しずつ心が満たされ、セルフイメージが上がっていきます。
また、嫉妬などの感情をあおりそうな「他者の情報」を、必要以上に見ない・聞かないようにすることもオススメです。
セルフイメージが低いその原因は親にあった!?
生きていくうえで、私たちを大きく左右するセルフイメージ。勉強や仕事・人間関係などにも大きく影響してきます。どうせなら、セルフイメージを高めていきたいと思うのは誰しも同じでしょう。
セルフイメージが低いのには、親が原因だという説があります。
セルフイメージの低い人の特徴
まず、セルフイメージが低い人の特徴を見ていくとネガティブ思考な人が多いようです。いくつかの例を見ていきましょう。
- いつまでも過去の失敗を引きずる
- 自分だけを守ろうとし、責任転嫁が得意
- 「どうせできない」「どうせ私なんか」などネガティブな決めつけを話す
- 人をうらやましがり、自分は運がないからと諦める
- 自分に自信がなく、生きる意味を見出せない
- 都合が悪いと逆切れや無視などをする
- すぐに落ち込んだりする
- 人の善意を素直に受け入れることが出来ず、疑う
いかがでしょうか?
上記の例の特徴は、素直さもなく卑屈気味。このような考えになってしまうのは、小さいときに受けた影響が大きいと言われています。
小さいときの家庭環境や親の影響がセルフイメージを作る
セルフイメージは、家庭環境や親の影響で決まる!?なかなかピンとこない人もいると思いますが、実は、かなり影響しています。
例えば、以下のような環境で育った場合、セルフイメージが低くなってしまう要因になり得るでしょう。
兄弟の中で、自分だけ可愛がられない
自分以外の兄弟ばかり可愛がられたり、褒められたりする。
自分も抱きしめて欲しいのに…。
我慢させられる
何かにつけて「お兄ちゃんなんだから」「お姉ちゃんなんだから」と年上の子は我慢することを強いられる。
頑張っても認めてもらえない
例えばいつも7テストは70点の子供。今回は頑張って満点をとった!
でも、誰にも褒めてもらえない。
「がんばったね」の一言だけでとても嬉しいのに…。
他人と比べられる
学校の友人などと比べて、「あなたは〇〇くんよりも出来が悪い」などと言われる。
話を聞いてもらえない
幼稚園や学校で起きたことなど、たくさん話したいのに「忙しいから後にして」と聞いてもらえない。
幼少時、このような親の態度というのは、幼い子にとって大きな傷となって心に残ります。
親にとっては何気なしにそれこそ悪気もなかったと思いますが、子供からすればいつまでも忘れられない言葉として脳裏に焼き付いてしまいます。
小さな悲しい出来事が積み重ねっていくと、自分自身を認められなくなり、
- 「自分は必要ないんだ」
- 「どうせ私なんか誰も相手にしてくれない」
- 「頑張っても意味がない」
と、セルフイメージの低い人になってしまいます。
セルフイメージを高くするには?
セルフイメージが低いままでは、幸せも遠のきます。それに、あなた自身が成長できないままになってしまいます。
そんなの、もったいない!
セルフイメージを変えていきましょう!
- 終わったことは「もうおしまい!」という気持ちで尾を引かない
- 任されたことは責任を持って行動する
- 絶対に出来る!と自分を信じて行動する
- 人は人、自分は自分。羨んだり妬んだりしない
- 分からないことは周囲に素直に聞き、自分の知識にしていく
- 失敗しても悲観的にならず、改善点を見い出す
- 感謝の気持ちを忘れない
人間ですから、いつでも穏やかにいれるとは限りません。時にはイライラしたり、悲観的になったり、あたりまえのことです。
セルフイメージが低くなりそうになったら、この高める方法を思い出し、少しで良いので取り組んでみてください。
小さいときに受けた傷・影響などは、簡単に忘れられるものではありませんし、時にはそれらを思い出し、怒りや哀しみが湧くこともあるでしょう。
しかし、少しずつでもセルフイメージを変えて自己肯定感を高めていくことで、物事は必ず好転していきます。
あなたのスタートは過去ではなく「いま、ここ」なのですから。
