
スピリチュアルな世界でよく聞く「大我」と「小我」。どちらが良くてどちらが悪いというわけではありません。
大我を感じるには小我があればこそですし、どちらも必要と言えます。
しかし、大我の中に生きて小我を上手にコントロールできるようになれば、どんなことにも動じない、柔軟で強い心が生まれます。
今回はスピリチュアルな観点から大我と小我を見つめ、それらを紐解いていきます。
大我と小我とは
はじめに、大我と小我について見ていきましょう。この二つはとても対照的です。
大我とは、
- 自分優先なのではなく、他人の幸せを真っ先に願い寄り添う
- 見返りを期待しないで、他人に利益を与えること
対する小我とは、
- 自分のことばかり考えて行動する
- 見返りを期待し、自分の利益だけを重視する
簡単に言うと、このような感じです。

大我は、宇宙と一体化したスピリチュアル視線から物事をみた法則。小我は、自己中心的な視線から物事を見た法則になりますね。
大我目線で生きる
小我を捨てて大我目線で生きると人生がより豊かなものになります。物事の考え方を変えていくと、他人に対しての接し方・思い方に変化が表れ、利己愛より利他愛の強い人へと成長していくことができます。
- 大我で生きるには難しそう
- 自分が大我の人間になるなんて難しくて無理
と思う人もいるかもしれません。
その行動が「あ、自分は今まで間違ってたな」とか「ここを直そう」という気づきになり、成長へと繋がります。
無欲で生きる
また、いつもそのような気持ちに振り回されると「○○が欲しい」「△△が食べたい」という感情に
常に占拠されてしまいます。
このような欲も不要というわけではありませんが、しかしこの自分だけの欲望の中で生きていくと、ずっと小我のままで成長しません。
小我に留まらずに大我に生きるには、目の前の欲にとらわれないこと。自分の小さな欲を意識的に見て見ぬふりするのではなく、他人の幸せを願っていると不思議と自然に目の前の欲は消え無欲になります。
この無欲を手に入れると今までの物欲が嘘みたいに消え、心が軽くラクになります。
目先のことだけにこだわりそれを手に入れたからといって満足するのではなく、どうせ何か欲を持つなら自分だけの欲ではなく、人のためになるような欲を持ちたいものですね。
他人の幸せを自分と同化させる
自分ばかりが幸せでいたいと思ってしまうと、いつまでも小我のままです。大我になるためには他人の幸せを願い、その幸せを自分に同化できる気持ちが必要です。
大我は母性と同じことだとも言われていますが、まさに親からの大きな愛情のようなものです。親は、自分の子供への無償の愛を注ぎます。決して見返りなどを期待しません。
それと同じように、他人の幸せを願える人になりましょう。言うが易し行うはかたしですが、誰かが幸せなのを見て「ずるい」と妬んだりひがむのではなく、「本当に良かった」と思えるようになればあなたは大我の境地にいます。

他人の幸せを自分の幸せとして同化させるのは、とても難しいけれど「あなたが幸せだと私も嬉しい」という思いになれるよう管理人も日々修行していますが、ですが正直難しい…
少しずつでいいからまず両親、夫、子供と身内から始めて、友人、知人…隣人、日本、世界へと拡大できればと思います。
毎日流れてくるニュースは、悲惨なことばかりです。負の部分に意識を向ければ負に力を与えることになります。
謙虚な姿勢
謙虚であれ、と言われても、日々の生活の中でつい謙虚になることを忘れてしまうことがあります。自意識過剰になったりわがままになると、謙虚さは一瞬で消え去ってしまいますよね。
そこで改めて「あぁ、自分はちょっとわがままになっていたな」と反省することができ、再び謙虚な
気持ちを取り戻します。この原理は、宇宙がもたらしてくれる「気づき」です。
大切な気持ちを忘れてしまうとその気持ちを思い出させるために、時にはとてもつらいとも思えるような出来事が起きてしまいます。
その渦中にいるときは苦しくて悲しいこともありますが、自分が忘れかけていたことを思い出させてくれる大きなチャンスをくれるのです。その時は気持ちを腐らせずに立ち直りましょう。謙虚さを取り戻すことが大切です。
宇宙は、謙虚な人がとても好きなんですよ^^
大我になれるといつも見守り、味方してくれるんですよ。
常に人と共有する
楽しいことがあったとき、自分だけで噛みしめたいでしょうか?それとも皆とその気持ちを共有し、喜び合いたいでしょうか?
大我を生きる人は、後者です。どんなに楽しいことも嬉しいことも、それを共有します。また、辛いことがあったときも同じく、気持ちを共有して労ります。
誰かにつらく当たられても怒るのではなく、「この人は今、まだ未熟で人生の修行中なんだな」
「この人もつらいことがたくさんあるんだな」と、慮ることができるのです。
この共有の精神が、何事も成功する秘訣にもつながると感じます。自分も周囲の人も、お互いが楽しく喜べるような生き方を目指しましょう。
小我のエゴを捨てると人生は好転する
自分優先である小我を捨てて生きると、人生が面白いように良い方向へ進んでいきます。「できればエゴは捨てたい」と思っている人は多いかと思います。そして、どんなふうに好転していくのかも気になりますよね。
エゴを捨てたとき、どんな人生が待っているのでしょうか?どのような変化があるのかを調べてみました。
悩みからの解放
大我になるということは、利己愛であった小我を捨て利他愛にいきるということです。今まではどんなことも自分中心だったため、悩みも自分のことばかりでした。それが大我の中に生きると、「ほんの小さなことだった」と思い知らされます。
自分のことで精いっぱいだった状況から周囲の人に寄り添い、その人たちと気持ちを共有することができると、目先のことで悩んだり泣いたりすることがバカらしくなるはずです。
大我を生きるということは自分のことも俯瞰して見れるので、小さなことでは動じない強い心へと成長します。長年自分を苦しめていた悩みからも解放され、生きやすくなります。
引き寄せの発動が早くなる
宇宙は、大我を生きている人の味方をしてくれます。引き寄せの法則が発動するには、いくつもの気づき(悟り)が必要です。

小我を生きてきたときは自分の欲望だけを見つめ「早く叶わないかな~」と引き寄せの法則を待っていたことでしょう。しかし、’誰かのため’’自分だけではなく、みんなのため’である欲は、小我ではなく大我を生きる人が描く良い’欲’と言えます。
自分だけではなく他人を想う気持ちが勝れば、大我を生き、そんな自分を宇宙は味方してくれます。良いエネルギーいっぱいの人は、引き寄せの法則のパワーがアップしていきます。
そのスピードは今までとは全く違うので、最初はちょっと戸惑うかもしれませんね。
ネガティブで自分勝手な考えを持っていると、いつまでも宇宙は味方をしてくれません。何かを叶えたいと思ったら、まず小我のエゴを真っ先に捨てましょう。
大我を生きると、小我を生きていた時とはすべてが一変していくのを感じるはずです。