「投影の法則」目の前の現実は自分の心が投影されてできている

 

投影の法則とは、「自分の目の前に起きている現実は、全て、自分の心が生み出した結果である」というものです。

 

つまり、「自分に起きている現実は、全て自分が引き起こしている」ということですね。

 

実は、この世に生きるすべての人間に、この「投影の法則」が働いています。そこで、投影の法則について、詳しくお話していきたいと思います。

 

投影の法則が起こる仕組み

では、投影の法則が起こる仕組みについて、例を挙げながら説明していきたいと思います。

 

例えば、職場内に、大嫌いな人がいて、常に煩わされているとしますね。投影の法則に基づくことなく考えれば、「イヤな人がいて、毎日イライラする」という現実にすぎなくなります。

 

しかし、投影の法則に基づいて考えると、この「大嫌いな人」は、自分の心が生み出していて、それが現実の中で形になったものだと言えます。

 

この「大嫌いな人」が目の前に現れる原因は、自分の内側に元々ある「ネガティブな思い」です。そして、大半の人は、自分の内側にあるネガティブな思いを、感じないようにして生きています。

 

誰でも、ネガティブな思いを感じたり、自分のネガティブな面を直視したりしたくありませんよね。そのため、ほとんどの人は、自分の中にあるネガティブに蓋をして、「なかったこと」にしながら生きているのです。

 

でも、蓋をされてしまった「ネガティブ」は行き場を失い、「どうにかしてこちらを見てほしい」と大暴れし始めます。

 

これが、「大嫌いな人」を現実の中に登場させることによって、「嫌い」「イライラする」という感情がまだ内側に存在しているということを知らせているのです。

 

 

投影の法則との付き合い方

 

自分に起きるすべての現実は、投影の法則によって起こっていると言われています。そのため、自分の起きている現実を変えたいなら、自分自身の内面を変化させる必要があります。

 

例えば、「嫌いな人がいてイライラする」としたら、まずは、「今自分はイライラしている」「自分の中にはまだネガティブな思いがある」と受け止めます。

 

そして、時間を作ってリラックスし、自分と向き合い、自分をジャッジすることなく心を癒しましょう。その時、泣いてしまってもかまわないので、まるで小さな子どもを愛でるようにして自分と向き合いましょう。

 

これを繰り返すうちに、少しずつ心が満たされ、自然に気分が良くなるのを感じると思います。良い気分になったのを感じたら、できるだけゆったりし、良い気分が長く続く工夫をしてみましょう。

 

これが自分に定着すると、内面の状態が変わるので、今度は「良い気分」にふさわしい現実が起きるようになり始めると言われています。

 

つまり、投影の法則は、内面の在り方次第で、良くも悪くも働くということです。

 

投影の法則で人生を好転させる 具体的な活用法

投影の法則を実行した時、あなたの人生は大きく好転していきます。具体的にどのようなことをしていったらいいのか、活用法をまとめました。

 

誰よりも自分自身を愛する「自愛」

人は、相手と話していて嫌悪感や苦手な気持ちを持つことがあります。「なんなの、この人」とか、「絶対好きになれない」なんて感じたりしますよね。

 

この現象、実は自分を投影して相手と見ているから起きるのです。相手のイヤな箇所が、自分の弱点やコンプレックスだったりするんですよ。

 

何だか、嫌いな人との共通点ってすごーくイヤな感じがしますよね。こんなときは、相手を鏡にして自分の悪いところを受け入れましょう。

 

自分のことを最高に癒してあげられるのは、自分しかいません。自愛をしてあげてください。

 

 

あなたの本質・行いなどを認めてあげてください。自分を否定せずに受け入れ、好きになれれば、相手のことも受け入れられるようになるのです。

 

自分自身をよく理解し好きになれると、人間関係が変わっていきます。今まで苦手だった人の事も理解できて、真の友人になれるかも知れません。

 

ただ、これって意外と難しくて自愛できない、自分が嫌いと頑なになってしまっている人もいます。これについては、別の機会でお伝えしていきます。

 

 

ポジティブ変換で相手を受け入れる

 

自分を好きになることは、自分を大きく変えてくれるきっかけになります。今までどうしても上手くいかなかったことも違う視点から考えたらすんなり解決したり、新しい人間関係を築くことができます。

 

まず、自分を好きになる。そして、相手のことを理解する努力をしましょう。

 

どうしても苦手な人がいたとします。理解しがたい行動や言動にウンザリ。思わず避けてしまいそうになりますよね。しかし、そんな時こそ逃げずに向き合ってください。

 

発想の転換で、ネガティブな感情を良い風に捉えていくと、様々なことを理解でき、溜飲が下がります。

 

例えば、すごく自分本位で威張っている人がいるとします。「いつも自分勝手で偉そうでイヤだな」と感じたとして、「自分の意見をしっかり持っていて自信のある人だな」と、脳内でポジティブに変換するとどうでしょう。

 

いかがですか、ちょっと捉え方が変わりませんか?

 

また、すごく体調が悪くてしばらく療養していたとします。休んでいた分収入がなく、苦しい状況になってしまいました。

 

でも、「今まで忙しくて休めなかったから最高の休暇になった。仕事やお金の大切さを感じた」「いつもあくせく働いていたけど、病気のおかげで自然の空気に癒されて幸せ」など、良いことを伸ばした考え方をしていくのです。

 

でも、「こんな変換ムリだわー。だって、本当に偉そうにしていて嫌いなんだから、頭でわかっていても身体が拒否反応を示すし…」とか「休んでいた間、わたしのポジションは大丈夫かな?苦手なあの人がまさかやってないよねー」などと思われる人、これも尤もな意見です。

 

なら、一層真逆でネガティブに考えてみてください。

 

「偉そうな言い方しているけど、この人本当は自信がないのね。怯えているわー」とか「あの人にはわたしの仕事は荷が重すぎる…これは周りもわかっていること」などと、考えるとどうでしょう?

 

この方がしっくりいくのならこっちで良いと思います。本来は、ボジティブが良いでしょうが苦痛になってしまうのであれば本末転倒です。

 

一旦、変換せずにそのまま受け止めることで、気持ちにも余裕が生まれます。その上で先ほどのネガティブな考え方に段階を踏ませます。

 

そして、先ほどよりかは「劣等感を隠したいのね。その気持ちはわかるわー」とか「この人なりに一生懸命仕事をこなしているなー」と先ほどより段階をポジティブにしていきましょう。

 

いつもネガティブに人嫌いをしたり、物事を卑屈に考えていると、それに合わせたモノを引き寄せてくるので、ネガティブな気持ちになったらまずはそれをありのまま受け止めて、次の段階に繋げていく感じでしょうか。

 

投影の法則は、あなたの考えが、接する相手や物事に反映します。ま、これも言い方変えれば引き寄せの法則になります。

 

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思いやりの心をもって接する

自分のことを好きになり、相手のことや起きてしまった物事をポジティブに理解していくと、人間関係だけではなく、様々なことが大きく動き出します

 

その状態に満足して、歩みを止めないことがポイント。思いやりの心を持って相手と接してください。

 

  • 貰ってばかりではなく、相手に感謝の気持ちを伝える。
  • 困っていることがあれば、手助けする。
  • 仕事や家事を手伝う。

相手への気持ちを言葉や行動に表してください。

 

あなたのそのやさしさは、いつか自分にしっかり返ってきます。自分がどん底の時、同じようなやさしさに救われるのです。

 

投影の法則効果はすぐ出るの?

投影の法則を実行して、どれくらいで効果があらわれるのでしょうか?

 

「自分を好きになれたし、相手のことも理解できるようになったし、人にやさしく接することが
できてるし・・・そろそろ結果が出てもいいよね?」と思うことでしょう。

 

投影の法則に限らず、人生をより良いものにしていくために色々なことを実行した場合、急いで結果を出したいと思うことがあります。

 

そして、なかなか結果を実感できなくて「全然意味がないんじゃないか」と思うこともあるかも知れません。

 

このような思いは、また投影の法則となり、現実に起きることに影響を与えます。投げやりな気持ちは持たないようにすることです。

 

投影の法則の結果は、ゆっくりじわりじわりじわりとやってきます。実行したからといって、すぐにすべて変わるわけではないのです。時差がありますから、気長に待っていてください。

 

この時差は悪いことばかりではありません。引き寄せのコツを掴むまではとても助かります。何度も修正が可能ですから。

 

何も結果があらわれないということはありませんから、その時が来るのを焦らないで待ってくださいね。