瞑想の危険性 トリップするってどのような状態のこと?

 

手軽に取り組める瞑想は、心をクリアにするには、最善な方法です。しかし、その瞑想にも危険性がある聞くとぎくっとしますよね。

 

今回はよく聞く「瞑想でトリップした」とはどんな状態なのかがとても気になったので、調べてみました。

 

瞑想でトリップとは?

 

瞑想は心身のとても深いところまで意識を高めます。最初は自分の気持ちが明確になったり気持ちが軽くなるだけかもしれませんが、それだけではない効果も出てきます。

 

瞑想を、続けているとだるくなったり眠くなったりするようにもなります。ひどい人では強烈な吐き気や頭痛が襲ってくることも。しかし、これは好転反応のあらわれとも言えるようです。

 

そして、その時期を過ぎると、とてもすっきりと気分になっていきますが、その後、また大きな変化が現れるのです。

 

なんだか体がふわふわと浮いているような気持ち良さなどを体感したり、頭の中や目の前が真っ白な光で満たされるような不思議な感覚がやってきます。とにかくこの状態が心地よく、夢のような時間を味わいます。これが、トリップです。

 

人によって感覚は少しずつ違うようですが、真っ白な光を感じることは多いようです。

 

しかし、そのような状態だけではなく、恐怖感などを強く感じる場合もあり、その現象を「バッドトリップ」と言います。

 

 

バッドトリップの症状

バッドトリップとは、瞑想をしているときに恐怖感などに襲われることです。瞑想をしていくと、ある程度自分の感情をコントロールできるようになります。

 

雑念を持たずに気持ちを高めていくと、トリップすることができます。トリップの状態についてはさきほども記しましたが、とても気持ちの良いものです。

 

しかし、突如、恐怖感などに襲われてしまうような経験をするのがバッドトリップです。瞑想をしていて気持ちが良くなるはずが、とてつもない恐ろしさや絶望感などに襲われ震えてしまったり気持ちをコントロールできなくなってしまいます。

 

禅で言う魔境に陥った状態です。

 

どうしてこのような状態になってしまうのか

これは、瞑想している時の心の状態も大きく左右します。雑念を払い、瞑想に集中させて瞑想のコツを覚えていくと上手にトリップできるようになります。しかし、その瞑想中の自分の心が乱れると一気にバッドトリップへと導かれます。

 

例えば、瞑想している時にとても良い気持ちでトリップできたとします。そのまま心を気持ちの良い状態を楽しめれば良いのですが、「まだまだいい状態にしたい」「私はもっとできる」などと考えてしまうと、もうダメです。

 

まるで奈落の底に突き落とされたような、救いようのない真っ暗闇に落とされてしまいます。それは苦しく、冷や汗が止まらない・震える・怖くて仕方ないなどの症状になる人もいるとか。

 

これは、あなたの心の中の「驕り」が招くものです。自意識過剰な気持ちが、自分を苦しめてしまうと言うことですね。

 

ひどい人は、トランス状態に陥ったり、妙にテンションが高くなったり、危険な行動をしてしまいます。

 

また、シャーマンやヒーラーなどにエネルギーを送ってもらった場合、彼らの思いを良いものも悪いものもすべて受け止めてしまい、この感情に操られてしまい結果、心がとても不安定になってしまうようです。

 

 

瞑想の危険性は?

瞑想は、方法を間違わなければ安全なものです。心が穏やかになったり、心と体のバランスが良くなり健康になったり、あなたの生活をよりよいものにしてくれることでしょう。

 

しかし、その時の精神状態などにも大きく左右されますので、出来れば自分なりに行なうのではなく指導者や本からしっかり学んでバッドトリップにならないように気を付けたいところです。

 

あなた自身をコントロールするのは、あなたの感情次第ということを忘れないでくださいね。

 

瞑想が向かないのはこんな人

多くの人が実践する瞑想ですが、実は瞑想が向かない人も中にはいらっしゃいます。

 

どんな人が向かないのかをまとめてみました。

 

静かな環境が苦手な人

瞑想は靜かな場所で行なうのがベター。大きな音での音楽やテレビは避けます。雑音は、邪魔になってしまうのです。

 

そのような音がないとダメだと感じる人には瞑想は難しいでしょう。

 

じっとするのが苦手な人

同じ姿勢でいることや、ちょっとの間でもじっとすることが苦手な人も瞑想は向いていないでしょう。

 

自分をリラックスさせて行なう瞑想ですが、じっとできなくて姿勢を崩したり動いてしまっては、気持ちも散漫になってしまいます。

 

集中力がない 途中途切れやすい人

瞑想は、心を静めて行ないます。座って行なうのが基本ですが、わたしは横になって瞑想するのも自由だと思います。眠くならなければ問題ありません。

 

しかし、どのような体位で行うにしても集中できず、ちょっとした物音や自分の姿勢が気になってどうしようもない人は向いていないかもしれません。

 

瞑想を始めた頃は、ほとんどの人は落ち着きません。これは仕方のないことです。ですが、回数を繰り返す内にコツもわかってきます。

 

日によって体調も変わりますが、それでも自分の感情をコントロール術は身につけているはずです。にもかかわらず、いつまで経っても落ち着けない人は、瞑想に向いていないと思います。

 

気が散ってしまうと、心と向き合えません。また、心を落ち着かせてじっくりと自分の心に向き合うには、色々な準備が必要です。

 

まぶしいほど明るい部屋ではなく、少々暗めで静かな部屋。音楽を流すのであれば、鳥のさえずりや川のせせらぎなど、耳障りではない自然の音楽を小さく流すなど。

 

そして、自分の気持ちを落ち着かせて深く深呼吸して取り組むこと。これら揃ってから、瞑想に取り組むようにしましょう。しかし、これらの準備を整えても気が散る人は瞑想以外の他の方法を試しましょう。

 

瞑想だけが心を落ち着かせるすべての方法ではありません。ガンガン音楽をかけて頭が真っ白になるのであればこれもあなたにとっては瞑想と同じ働きを持つのではないでしょうか。

 

正しい判断で1日数分でもいいから瞑想に取り組んでください。怖いことや危ないことは何もありません。

 

雑念が入ればその雑念を考えることはせず、消えるまで見つめてください。抵抗しなければ走馬燈のようにただ流れるだけです。

 

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